★欧州市場朝方の取引では、全般小動きとなったが、世界的な株安を背景にリスク回避地合いが持続し、前日比小幅高で推移した。なお、欧州株は高安まちまちで取引が開始した。110.00円超えでは根強いドル戻り売り、109.50円水準では厚いドル買い注文の観測が取り沙汰されており、上下ともに動き難い地合いとなった。NYダウ先物と米長期金利が下げ渋る中、リスク回避の円買いは緩和した。109.90円近辺へ上昇も、米経済指標の発表もなく材料不足の中、ポジション調整中心の動きとなった。NYダウ先物が150ドル超下げ、米長期金利も2.63%台まで低下したことでドル売りが再燃した。
米中貿易協議への不透明感や世界経済への懸念が根強く、リスク回避の動きが加速し、NYダウは280ドル超の下落を背景に米長期金利が低下したことで円買いが優勢となった。3月1日に予定されている米中貿易協議の期限が延期される可能性があるとの報道が好感されドルの買い戻しが入った。狭いレンジの中でポジション調整の域は出ていないが、株価の下げ幅縮小を受けて109.80円付近までじり高となった。
★欧米主要経済指標
・カナダ・1月失業率:%(予想:5.7%、12月:5.6%)
・カナダ・1月雇用者数増減:万人(予想:+0.5万人、12月:+0.78←+0.93万人)
★欧米市場のポイント
・109.65-89円の狭いレンジ相場
・米長期金利の低下でドル売り
・市場は世界経済が減速に向かうと懸念
・15日の米政府暫定予算の期限到来で政府閉鎖の再閉鎖懸念
・3月1日の米中貿易協議の期限延長の可能性報道
・VIX指数は16.37から15.72へ低下