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イールドスプレッドで2月7日の米国株市場を先取り!

2019.02.07

 

2月6日(水)の米国3市場は、NYダウ:21.22ドル安の25,390.30ドル、S&P500:6.09ポイント安の2,731.61ポイント、NASDAQ:26.80ポイント安の7,375.28と、3指数とともに下落した。一方、米長期金利は、2.695%にわずかに低下した。『5日付けPERと株価から逆算』して2月6日付け予想PER計算すると、NYダウ:16.26倍、S&P500:17.07倍、NASDAQ:23.37倍と、3指数ともにPERは低下した。2011年4月21日以降の平均値はNYダウ:14.97倍、S&P500:16.58倍、NASDAQ:21.73倍を現在3指数とも上回っている。このPERを基に6日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.455%、S&P500:▲3.163%、NASDAQ:▲1.584%と、3指数とともにイールドスプレッドは前日よりわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。米長期国債は、米国株相場の下落を背景に買いが先行(金利は低下)したものの、10年債入札が低調と受け止められると失速(金利は上昇)した。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

6日(水)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.446%⇒▲3.455%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.771%に拡大(米国株に割高感)してきている。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.386%へ縮小してきている。NYダウは、トランプ大統領による一般教書演説が概ね想定通りで目新しさに乏しく、前日までに3日続伸し昨年12月3日以来ほぼ2カ月ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、堅調な米企業決算を手掛かりにした買いが根強かった。また、ムニューシン米財務長官らが来週に米中通商協議を再開することが伝わり、対中貿易摩擦問題の解決を期待する見方から下値は堅かった。ダウ平均は小幅高に転じる場面があった。 VIX指数は15.57から15.38へ低下した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.145%⇒▲3.163%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。S&P500も割安感は残っているものの、1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.706%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.432%へ縮小してきている。

 

 NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.564%⇒▲1.584%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.595%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.386%へ縮小してきている。

 

テクニカル的で米国株は、NYダウは200日SMAと260日SMAがレジスタンスとして意識されていたが、両線を上抜けし、5日SMAも上向きを維持していることで上値追いの展開が継続している。しかし、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:95.53、%D:93.75とかなり買われ過ぎ過熱感が出てきている。S&P500とNASDAQは200日SMAと260日SMAがレジスタンスとして意識されており、上値が重くなっている。米国株価指数は全体的に割高感が出てきていることから、いつ調整的な下落基調となっても不思議ではない。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.301%、S&P500:3.506%、ナスダック:2.002%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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