★欧州市場朝方の取引では、ドルは全般もみ合い商状となったが、ドル高地合いは維持した。なお、欧州株は高安まちまちで開始した。欧州市場では、欧州株が堅調地合いで、NYダウ先物もプラス圏推移を受け、米長期金利が2.73%台まで上昇したことでドル買いが強まった。欧州株が全面高で推移、日経先物も60円高に反発となる中110.00円前後にドルが再上昇した。110.04円まで上昇したものの、110.05-15円のドル売りオーダーでドルが反落した。その後は、NY勢の本格参入を前に様子見ムードが広がる展開となった。
NY勢参入したが、トランプ米大統領による一般教書演説を日本時間6日午前に控え、積極的な売買は手控えられた。クロス円が売り込まれた場面では109.80円台まで伸び悩んだが、売りが一巡すると109.90円台で推移した。110.00円近辺までじり高となったが、110.04円まで届かなかった。NYダウが上げ幅を縮小するのをながめ、109.80円台まで押し戻される展開となった。米国株が堅調推移したことで、下押しも限定的でドルは買が戻された。
★欧米主要経済指標
・英・1月サービス業PMI:50.1(予想:51.0、12月:51.2)
・英・1月総合PMI:50.3(予想:51.4、12月:51.4)
・ユーロ圏・12月小売売上高:前月比-1.6%(予想:-1.6%、11月:+0.8%←+0.6%)
・ユーロ圏・1月サービス業PMI改定値:51.2(予想:50.8、速報値:50.8)
・ユーロ圏・1月総合PMI改定値:51.0(予想:50.7、速報値:50.7)
・独・1月サービス業PMI改定値:53.0(予想:53.1、速報値:53.1)
・独・1月総合PMI改定値:52.1(予想:52.1、速報値:52.1)
・米・1月ISM非製造業景況指数:56.7(予想:57.1、12月:58.0←57.6)
・米・1月サービス業PMI改定値:54.2(予想:54.2、速報値:54.2)
・米・1月総合PMI改定値:54.4(速報値:54.5)
★欧米市場のポイント
・109.79-110.04円のレンジ相場
・ユーロ域内経済の減速感が鮮明
・英1月サービス業PMIの低下でポンド売り
・トランプ米大統領の一般教書待ちで値幅限定