
★ドル/円(緑線)の分析をするうえで、日米金利差の拡大・縮小の動向が非常に参考となる。為替市場は色々な材料で変動しているものの、金利差拡大・縮小が最終的には連動しやすい。
11月8日に日米2年債の金利差(青線)は3.104%、日米10年債の金利差(赤線)は3.117%と最大となった。その後、日米金利差は縮小傾向となったものの、ドル/円は高止まりしていた。考えられることは、年末絡みによるドル需要が強かったことから、実需のドル買いに支えられていたと推測する。
ただ、12月13日以降はドル需要も徐々に解消され、日米金利差縮小と共にドル安・円高地合いが強まった。12月26日以降は日米金利差縮小が急速に強まったことで為替市場でも円高基調が早まった。
そして、1月3日の為替市場のドル失速につながった。日米金利差も2年債金利は2.522%、10年債金利2.557%まで縮小した。その後は再び日米金利差が拡大したことで、為替市場でもドルの底堅い展開が続いている。
執筆者情報
米蔵(ヨネゾウ)
国内外銀行ディーラー・証券会社リテール営業・外資系投信のファンドマネージャー、債券ディーラーなど豊富な金融業界経歴を持つ。一目均衡表や60分足移動平均線など、各種テクニカル指標を組み合わせた独自の市場分析は一般の投資家からわかりやすいと好評。商品・株式・FX・債券・デリバティブなどあらゆる金融商品分析を得意とする。国際テクニカルアナリスト連盟国際認定テクニカルアナリストCFTe®
日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)
国内外銀行ディーラー・証券会社リテール営業・外資系投信のファンドマネージャー、債券ディーラーなど豊富な金融業界経歴を持つ。一目均衡表や60分足移動平均線など、各種テクニカル指標を組み合わせた独自の市場分析は一般の投資家からわかりやすいと好評。商品・株式・FX・債券・デリバティブなどあらゆる金融商品分析を得意とする。国際テクニカルアナリスト連盟国際認定テクニカルアナリストCFTe®
日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)