★ポンド/円の日足では、1月3日のクラッシュ以降戻り基調が継続している。短期のトレンドを示す5日SMA(赤線)と10日(黄線)が上向きを継続しつつサポートとして意識されている。そのため、短期的には戻り基調は継続している。
また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も%Kと%Dは緩やかながらも上昇基調は維持している。
ただ、25日SMA(青線)の140.03円がレジスタントなり、3日連続上値を抑える展開となり、上値も重さもそろそろ意識されやすい。
今後の注目点は25日SMAを上抜け出来るのか、それとも5日SMAと10日SMAを下抜け再び下落基調となっていくのかを見極める必要がある。
英議会がEU離脱協定案を230票差という歴史的な大差で否決した。そのため、合意なき離脱の可能性も高まってきた。そのため、ポンドの急落には注意が必要となる。市場では明日4時に議決される『内閣不信任決議』は否決されるとの認識となっている。メイ政権は来週週明けの21日までに『代替案』を提出する。ただ、その代替案も『恐らく否決される』との見通しとなっている。そして、問題はその後となるわけだが、『超党派でまとめた案が出される』可能性もあれば、『メイ英首相が解散総選挙を決断する』可能性も高まっている。デットラインである3月29日には『物理的に間に合わない』状況となるなか、EU側からの数ヶ月の延期容認も必要となってきている。