皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
★ 【小次郎講師】 ★
本日は酒田五法の最後、「三法」。「山」「川」「空」「兵」と来て、最後に「法」と来た。酒田五法のトリと考えれば「三法」が大切だということがわかる。
☆ 【ムサシ】 ☆
陸、海、空の兵法だという講師の説明は頭に残っています。
★ 【小次郎講師】 ★
だね。「兵法」「法則」「法律」、法というのがとても重要だということはよくわかる。仏教は特に「法」を大切にする。達磨(だるま)って聞いたことがあるよな?
☆ 【ムサシ】 ☆
転んでもすぐ起きるあのダルマですね?
★ 【小次郎講師】 ★
そう。あのダルマ。実はダルマとは仏教用語で「法」のこと。お釈迦様が蓮の上で悟りを開かれたが、それは「法の自覚」を悟ったと言われる。仏教では「三宝」と言い、三宝は「仏」「法」「僧」のこと。
☆ 【ムサシ】 ☆
話がだんだん壮大になってきましたね。難しい。
★ 【小次郎講師】 ★まあ、今日は仏教の話ではないのでそれくらいにするが、法とはそれくらい大事なものと思ってもらえばいい。
☆ 【ムサシ】 ☆
了解です。
【1、三法とは?】
★ 【小次郎講師】 ★
三法とは相場の極意をしめした3つの掟。その3つとは買うべし、売るべし、休むべし。
【三法】
買うべし、売るべし、休むべし
☆ 【ムサシ】 ☆
よく聞く格言です。これが酒田五法のトリを飾る教えなのですね。
★ 【小次郎講師】 ★
そうだ。チャンスと思えば買おう、チャンスと思えば売ろう、しかし、チャンスがなければ休まなければいけない。当たり前の言葉に聞こえるかもしれないがここには相場の奥義が隠されている。
☆ 【ムサシ】 ☆
相場の奥義!?
★ 【小次郎講師】 ★
ほとんどの投資家がどこで買おうか、どこで売ろうかばかり考えている。
☆ 【ムサシ】 ☆
そうですね。
★ 【小次郎講師】 ★
大事なのはどこは休まなければいけないかがわかっているかだ。ムサシ君、どんなときは休まなければいけないかな?
☆ 【ムサシ】 ☆
休まなければいけないときですか?体調が悪いとき、飲み過ぎた後・・・・・・とか?
★ 【小次郎講師】 ★
それは当たり前。価格変動の中で、休まなければいけない時期の定義をきちんと出来ているかどうかが投資家にとってとても大切だ。
☆ 【ムサシ】 ☆
休まなければいけない時期の定義ですか?
★ 【小次郎講師】 ★
これこそが酒田五法の奥義の部分。投資家にとって最も重要な考え方だ。
☆ 【ムサシ】 ☆
参りました。教えてください。
★ 【小次郎講師】 ★
エッジがないときには仕掛けない。これが「休むべし」の奥義だ。
☆ 【ムサシ】 ☆
あっ。移動平均線大循環分析のところで習いましたね。
★ 【小次郎講師】 ★
思い出したかね。
【2、エッジとは?】
★ 【小次郎講師】 ★
エッジについて整理してみよう。エッジとは何かね?
☆ 【ムサシ】 ☆
価格変動の中で明日上がるか下がるかは基本的にヒフティヒフティなんですが、それがときに、バランスが崩れて買方有利、売方有利になることがあります。そういう状態がエッジかと。
★ 【小次郎講師】 ★
だね。価格変動を確率的に捉えることが大事。どんなに相場を勉強しても、明日の相場が100%わかるようにはならない。残念だがね。
☆ 【ムサシ】 ☆
でしょうね。
★ 【小次郎講師】 ★
そこまでは一般投資家でも理解が出来ているが、100%はないにしても90%80%はあると思っている。そしてその確率の高いところで売買しようと思っている。
☆ 【ムサシ】 ☆
そのとおりです。外れるのは嫌ですからね。
★ 【小次郎講師】 ★
ところが残念ながら90%はもちろんのこと80%もない。あるのは通常ヒフティヒフティのものが六四くらいになるということ。
☆ 【ムサシ】 ☆
50%から60%になるということですね。そんなもんですか?
★ 【小次郎講師】 ★
私のイメージでは、銀行レースと言われるような間違いない相場環境で70%がせいいっぱい。それ以上はないと思っている。
☆ 【ムサシ】 ☆
一番確実に見えて70%ですか。
★ 【小次郎講師】 ★
ということは何が大事かというと、どんなに有利な局面でも相当な確率で逆方向へ動くことがあるということ。それを意識しながらトレードをすることがとても大事。
☆ 【ムサシ】 ☆
つまり資金管理・リスク管理が大切だと。
★ 【小次郎講師】 ★
そのとおり。そして、その資金管理・リスク管理が出来た投資手法だと確率60%70%でも十分勝てるのだよ。
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