皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
★ 【小次郎講師】 ★
今日からローソク足の話。まずは本間宗久から。
☆ 【ムサシ】 ☆
本間宗久!?誰ですか、読み方が難しい。「ほんまそうきゅう」ですか?
★ 【小次郎講師】 ★
そう。ほんまそうきゅう。日本のそして世界の相場の神様だ。相場の世界にいる人間なら知らなくてはいけないぞ。
☆ 【ムサシ】 ☆
知らなかった。
【1、ローソク足の起源】
★ 【小次郎講師】 ★
チャート分析の起源は日本。江戸時代にさかのぼる。
☆ 【ムサシ】 ☆
日本がルーツだったんですね。
★ 【小次郎講師】 ★
そもそも先物市場も日本がルーツ。大阪の堂島が世界の先物取引の発祥の地だ。
☆ 【ムサシ】 ☆
すごい。
★ 【小次郎講師】 ★
そこで活躍していたのが本間宗久という相場師。チャート分析を生み出した人で、ローソク足チャートも本間宗久が考案したと言われる。
☆ 【ムサシ】 ☆
ほんとですか?
★ 【小次郎講師】 ★
本当かどうかは確かめようがない。山梨にあるものはほとんど武田信玄が作ったと言われるように、相場の世界では古いものは全て本間宗久が作ったと言われる。
☆ 【ムサシ】 ☆
ということは、ローソク足は江戸時代からあったのですね。
★ 【小次郎講師】 ★
実はローソク足は明治時代にダイヤモンド社が作ったという説もある。
☆ 【ムサシ】 ☆
江戸時代と明治ではえらい違いですね。
★ 【小次郎講師】 ★
日本テクニカルアナリスト協会のホームページには「ローソク足は明治30年代にダイヤモンド社が開発したチャートです」とはっきりと書いてある。
【日本テクニカルアナリスト協会ホームページより】
http://www.ntaa.or.jp/technical/formation/formation_candle
★ 【小次郎講師】 ★
ーソク足は明治30年代にダイヤモンド社が開発した日本式チャートですが、近年は欧米などでも「キャンドルスティック」として親しまれるようになりました。・・・
☆ 【ムサシ】 ☆
日本テクニカルアナリスト協会と言えば、講師も所属している日本のチャート分析の総本山ですよね。そこのホームページに書いてあるなら、それは間違いないでしょ。
★ 【小次郎講師】 ★
と言いたいが、ここに反論をしたのがダイヤモンド社の社員。
☆ 【ムサシ】 ☆
え?ダイヤモンド社の社員が?せっかくの名誉だからダイヤモンド社が作ったということで賛成すればいいのに。
★ 【小次郎講師】 ★
残念ながら明治30年代にはダイヤモンド社がまだなかったのである。
http://zai.diamond.jp/articles/-/37868?page=2
「ローソク足は明治30年代にダイヤモンド社が開発した」という記述も見られる。これは本当なのだろうか?
記者は東京・原宿にあるダイヤモンド社・本社ビルの奥深くに分け入り、『七十五年史』(ダイヤモンド社、1988、非売品)という本まで発掘して、調べてみたのだが、残念ながらそのような証拠は見つからなかった。
そもそもダイヤモンド社の創業者である石山賢吉が『ダイヤモンド』(現在の『週刊ダイヤモンド』)を創刊したのは大正2年のこと。明治時代ではないのである。
☆ 【ムサシ】 ☆
そうか。そのとき、まだダイヤモンド社はなかったんですね。だったら作りようがない。だいたい世界に広がったローソク足を自社が作ったのなら、普通だったら「ローソク足を作ったダイヤモンド社」って声を大にして宣伝しますよね。それをしないってことから考えてもちょっと信憑性が・・・。
★ 【小次郎講師】 ★
どうせわからないなら、武田信玄ではないが、チャートのことは、相場の神様本間宗久がみんな作ったということでいいのではないか。
☆ 【ムサシ】 ☆
そういえば、私の地元では、ほとんどのものが弘法大師が作ったと言われています(笑)。
★ 【小次郎講師】 ★
そんなもんだ。
☆ 【ムサシ】 ☆
ところで本間宗久ってどんな人だったんですか?
★ 【小次郎講師】 ★
出羽庄内、今の山形県酒田市の豪商出身。それゆえ彼のチャート分析理論は酒田罫線とか、酒田五法などと呼ばれる。
☆ 【ムサシ】 ☆
酒田五法、聞いたことがあります。三尊天井なんてのを発見したのが酒田五法ですよね。
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