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【第73回】 第11部 「日経レバレッジ投信!後編」

2016.05.27

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

 

こんにちは。助手のムサシです。

 

★ 【小次郎講師】 ★
現在、投資リテラシーということの必要性を説いているところ。日本人は残念ながら投資リテラシーが低い。そのために大変損をしている。その話を人気の日経レバレッジ投信を例に説明したい。

☆ [ムサシ] ☆
よろしくお願いします。

【1、日経レバレッジ投信とは?】

★ 【小次郎講師】 ★
日経レバレッジ投信とはインデックス連動型のETFのひとつ

☆ [ムサシ] ☆
わかりやすく説明してください。まず。インデックス連動型とはなんですか?

★ 【小次郎講師】 ★
日経平均などは実際の株価とは違い株価を元に計算された指数。その指数のことを英語でインデックスと言う。その指数に連動して、指数が上がれば上がる、指数が下がれば下がるように作られている投資信託ということ。

☆ [ムサシ] ☆
なるほど。では、ETFってなんですか?最近よく聞きますけど。

★ 【小次郎講師】 ★
ETFとは、Exchange Traded Fundの略。日本語に訳すと取引所で売買されている投資信託ということ。上場投信とも呼ばれる。

☆ [ムサシ] ☆
上場投信と普通の投信との違いは?

★ 【小次郎講師】 ★
通常の投資信託は証券会社を通じて買う。そして満期以外でやめるときは証券会社で解約をするということになる。解約するときの価格は1日1回。それに対してETF(上場投信)は市場で売買されているので、いつでも、そのときの価格で自由に売却出来る。そしてETFは手数料が低いことも魅力のひとつ。

☆ [ムサシ] ☆
手数料が安いんですね。それは大きな魅力ですね。

★ 【小次郎講師】 ★
さて、そのETFの中で、今回は日経レバレッジ投信(以下日経レバ)の話。日経平均の値動きに連動したETFだということはわかると思うが、レバレッジってのもわかるよな?

☆ [ムサシ] ☆
レバレッジってのはFXなどの証拠金取引でよく聞きますね。てこのような意味でしたっけ?少ない資金で大きな取引が出来るというような意味かと。

★ 【小次郎講師】 ★
だね。FXでは25倍まで取引出来る。つまり、100万の投資金で2500万まで取引が出来る。

☆ [ムサシ] ☆
すごい。でも怖い。

【2、日経レバレッジ投信の仕組み】

★ 【小次郎講師】 ★
日経レバもレバレッジを効かせるのだけど、2倍と控えめ。つまり通常の日経平均連動型では大して儲からないけど、レバレッジを効かせるので、上昇時にもっと儲かりますよというもの。

☆ [ムサシ] ☆
日経平均が上昇すると、2倍儲かるってことですね。

★ 【小次郎講師】 ★
ここが注意ポイントなのだけど、どのように設定しているかというと、本日日経平均が5%上昇したら、そのETFの基準価格が10%上昇するように設定されている。日々計算されるということ。これは連続して上昇するときには2倍以上に儲かることとなる。

☆ [ムサシ] ☆
ほんとですか?

★ 【小次郎講師】 ★
たとえば、平均株価が1万円だったとしましょう。今日500円上がり、明日500円上がったとすると、合計千円ですから、2日で10%上昇したことになる。

☆ [ムサシ] ☆
ですね。

★ 【小次郎講師】 ★
ところが日経レバでは初日日経平均が5%上昇したのに対し、日経レバは10%上昇することになる。計算しやすいように日経レバの価格も10,000円からスタートしたとしよう。10%上昇したということは10,000円が11,000円となる。

☆ [ムサシ] ☆
そこまではわかります。

★ 【小次郎講師】 ★
翌日日経平均が10,500円から11,000円に上昇したとしたら、その日の上昇率は11,000÷10,500=1.0476ということで、4.76%の上昇となる。日経平均が4.76%の上昇なら日経レバはその2倍9.52%上昇させなければいけない。11,000×1.0952=12,047ということで12,047円となる。これは10,000円から比べると20%以上の上昇。このように日々計算することで複利効果が出て、実際の上昇分の2倍を上回る成果が上がる。2016051201

☆ [ムサシ] ☆
すごい。でもいいことだけじゃないですよね。下がったときは2倍あるいはそれ以上損するってことですよね?ということは日経平均が半額になったら日経レバは0になってしまう。

★ 【小次郎講師】 ★
そう思う人が多い。レバレッジ2倍型というと2倍動くというイメージだからね。つまり50%下がったら100%の損になる。50%以上下がったら、投資金以上の損になると。しかし、そんなことはないのだよ。

☆ [ムサシ] ☆
え?どうしてですか?

★ 【小次郎講師】 ★
たとえば、10,000円の日経平均が2日で2,500円ずつ下がって5,000円になったとしよう。1日目に日経平均は7,500円となる。下落率は25%だから日経レバは50%の下落。ということはスタートが10,000円と仮にするとその時点で5,000円となる。

☆ [ムサシ] ☆
そこまではよくわかります。

★ 【小次郎講師】 ★
2日目に日経平均が5,000円になったとすると、7,500円からの下落なので下げ幅2,500円、下落率は33.3%。(2,500円÷7,500円=0.333)

☆ [ムサシ] ☆
なるほど。

★ 【小次郎講師】 ★
ということは日経レバの下落は66.6%ということになり、5,000円×0.666=3,330円。5,000円から3,330円下がったとしたら現在の価格は1,670円。ね、0円にならない。

☆ [ムサシ] ☆
ありゃ。ほんとだ。

★ 【小次郎講師】 ★
これは毎日下落幅を率に換算して計算していくことによる。日経レバがマイナスになるのは、日経平均が1日で50%以上の下げをしたときだけ。50%以上下がると、日経レバは100%以上の下落となるのでマイナスの世界になる。

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