皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
4月は世界中が堅調だった。この堅調ぶりを分析してみよう。注目チャートが2つある。
☆[ムサシ]☆
2つあるんですね。何と何ですか?
【1、アメリカがやはり強い】
★[小次郎講師]★
まずはNYダウ。NYダウは1月に底打ちしてから押し目らしい押し目もなく、上がり続けている。ついに昨年11月の高値を更新した。力強い展開だ。
☆[ムサシ]☆
なんで、こんなにアメリカは買われているんでしょうね?
★[小次郎講師]★
まあ、消去法で買われていることは間違いないのだが、最近の雇用統計などを見ても、アメリカの経済が堅調ぶりはよくわかる。4月度の株高を支えていたのはやはりアメリカだ。
☆[ムサシ]☆
そうなんですね。
★[小次郎講師]★
しかし、もうちょっと分析してみたい。下の図はNYダウの週足。どんな印象を持つ?
☆[ムサシ]☆
NYダウって去年の前半まで凄い勢いで上昇していたんですね?
★[小次郎講師]★
そういうこと。とすると、それ以降は幅の大きなもみあい状態とわかる。上図の右端の先行スパン2が横這い状態のところに青い○を付けた。
☆[ムサシ]☆
随分長い横這い状態ですね。
★[小次郎講師]★
先行スパン2が横這いということはもみ合い状態であることを暗示している。あの先行スパン2の位置はいったいどういう価格かわかるかね?価格で言うと16,860ドル。
☆[ムサシ]☆
え?意味があるんですか?
★[小次郎講師]★
一目均衡表の先行スパン2は長期の半値線。週足で言うと52週の半値を26週先に描いている。
【一目均衡表週足先行スパン2】
先行スパン2=52週の半値((最高値+最安値)÷2)を26週先に描画
つまり
過去1年の半値を半年先に描画している。
☆[ムサシ]☆
なるほど、1年間の最高値と最安値の中心を示しているんですね。
★[小次郎講師]★
とすると、このNYダウの横這い先行スパン2の計算の元となった最高値と最安値ってどこだ?
☆[ムサシ]☆
そう考えるんですね?えーと、過去1年間の最高値は去年の5月13日18,351ドルですね。最安値は8月にチャイナショックで下がったときの安値15,370ドルです。
★[小次郎講師]★
忘れもしない、8月24日だったね。去年は5月から8月までに3,000ドル下がったという凄い年だった。それ以降、その価格より上の価格も、その価格よりも下の価格も出ていない。
☆[ムサシ]☆
確かに。
★[小次郎講師]★
そしてその二つの価格の中心が(18,351+15,370)÷2=16,860.5
☆[ムサシ]☆
あっ、それが横這いの先行スパン2の値なんですね。
★[小次郎講師]★
ようやく気がついたようだね。つまり、チャイナショック以来、NYダウは18,351ドルと15,370ドルの間で動いている。そして今、その上限に挑戦しているところ。もし、価格が上限を超えたら、先行スパン2は上昇を始める。上限を超えない限り先行スパン2の横這いは続く。
☆[ムサシ]☆
先行スパン2でそんなことがわかるんですね。
★[小次郎講師]★
去年の11月に高値更新に挑戦して破れている。今回新高値を付けることが出来なかったら、18,351ドルのところに大きな抵抗があることになる。すると、今度は一転、売り優勢となる。今回ここをクリア出来るのかどうかが大きなポイントとなる。
☆[ムサシ]☆
なるほど。現在は分岐点なんですね。
★[小次郎講師]★
そういうこと。もうひとつの注目チャートは原油
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