皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
アメリカ経済の強さを感じさせるチャートだ。
☆[ムサシ]☆
Wという字を想定させる動きですね。
★[小次郎講師]★
昨年8月のチャイナショック、9月のVWショックという世界的な金融危機からわずか2ヶ月でほぼ元の価格に戻っている。
☆[ムサシ]☆
VWショックとはフォルックスワーゲンの排ガス不正問題ですね。
★[小次郎講師]★
そして、今年1月のやはり中国の経済不安を発端とした世界的株価暴落も、アメリカ以外の国では昨年の8月を下回る大きな下げを記録しているのに、アメリカはそこまで下がらなかった。
☆[ムサシ]☆
確かに。
★[小次郎講師]★
そして、1月中旬には底を打ちし、それからやはり2ヶ月でほぼ元の価格に戻ろうとしていてる。
☆[ムサシ]☆
2月からの上げの勢いはさすが米国恐るべしですね。
★[小次郎講師]★
日本のマイナス金利政策は市場からそっぽを向かれたがドラギさんが仕掛けたECBのさらなる金融緩和は市場から好感されたようだ。
☆[ムサシ]☆
確かに2月初旬から世界中の株価が上昇に転じてますね。
★[小次郎講師]★
難民問題が未解決だし、世界中でテロが毎日のように起こっている状態を見ると、とても株を安心して買えるような状態ではないのだが、少し、明るい日差しが見えるのは中国の株価が上昇し始めたこと。これもまだまだあや戻しの域を出ないがね。
☆[ムサシ]☆
米国以外は、大局下げの中の戻しというようにも見えますね。
【2、コモディティ価格は底打ちしたのか?】
★[小次郎講師]★
そうだね。そこで注目すべきはやはりコモディティ価格。
☆[ムサシ]☆
コモディティ価格なんですね。
★[小次郎講師]★
昨年8月、そして、今年1月の世界同時株安は、ひとつには中国の経済破綻不安、そしてもうひとつは、コモディティ安が象徴する世界経済の停滞が背景。その二つはもちろん絡み合っているけどね。
☆[ムサシ]☆
そのコモディティ安は一昨年の夏からスタートした原油下落が発端ですよね。
★[小次郎講師]★
そのとおり、原油が下がり、それに引きづられるように昨年は全てのコモディティが下落した。原油の下げだけなら、シェールガス問題などが原因と片付けられるが、コモディティ全体が売られているということは、世界経済が停滞期に入ってしまったという動かぬ証拠。
☆[ムサシ]☆
それが、去年の8月、今年の1月と世界同時株安になって表れたということですね。
★[小次郎講師]★
だね。そこで注目すべきはコモディティ価格。そこに変化が見られるので注目してみよう。まずはコモディティの代表選手「金」。
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