皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
★ 【小次郎講師】 ★
「人気のないところにエッジの発生する仕組み」5回目。
☆ [ムサシ] ☆
いよいよ核心の話が聞ける回だと期待しています。
★ 【小次郎講師】 ★
毎回核心の話をしているつもりだが。
☆ [ムサシ] ☆
まあ、そうなんですけど。ダーツの話と投資の話とどのように共通項があるのかと。
★ 【小次郎講師】 ★
ところで、ムサシ君は考えたかね?
☆ [ムサシ] ☆
もちろん、考えたんですけど・・・さっぱりわからない。
★ 【小次郎講師】 ★
それなら聞いても分からないだろうね。トレードの奥義はそう簡単に理解できるものではない。
☆ [ムサシ] ☆
まあ、そう言わず。
【1、市場にあるお金を再配分する】
★ 【小次郎講師】 ★
トレードを正しく理解すれば、「市場にあるお金を、売買を利用して再配分する」と言った。覚えているね。
☆ [ムサシ] ☆
覚えています。
★ 【小次郎講師】 ★
投機マネーが、世界を代表する市場に集まるのは、小さな市場では儲けられる金額が限定されるから。例えば、同じ金(ゴールド)を扱っている取引所でもNYの市場と、日本の金市場では、残念ながらスケールが違う。値動き自体は似ているが、日本の市場で何百億もの利益を上げるということは不可能だ。
☆ [ムサシ] ☆
そうなんですね。
【2、リスクリワード比率を予測せよ】
★ 【小次郎講師】 ★
さて、日本人は勝率ばかりを意識する。勝率を上げることが勝ちにつながることだという誤解からいつまでたっても抜けられない。
☆ [ムサシ] ☆
そうですね。
★ 【小次郎講師】 ★
実際にはリスクリワード比率という大事な数字がもうひとつあると勉強したね。
☆ [ムサシ] ☆
はい、覚えています。勝率がいくらのとき、リスクリワード比率がいくら以上なら勝てるということを勉強しました。
★ 【小次郎講師】 ★
勝つためには「勝率」と「リスクリワード比率」という二つの重要な数値がある。これは両方がバランスを取れることによって初めて勝てる。
☆ [ムサシ] ☆
ですね。
★ 【小次郎講師】 ★
ところで、今まで勉強してきたダーツの賭けだが、もう気がついていると思うが、エッジがあるかないかの分かれ目は分配金にあった。例えば、ケース2で山田花子にエッジが出てきたいのは山田花子に賭ける人が少なく(10人と想定)、山田花子ゾーンが当たったときに、配当が10万円と高配当になった。
【ダーツの賭け、ケース2】
・1人1万円を賭けてダーツで勝負をします。
・均等に分けられた長澤まさみ、上戸彩、深田恭子、山田花子ゾーンのいずれかに賭けてください。
・抽選で選ばれた1人がダーツを投げます。しかし、その時ダーツの的は高速で回転しており、どこかのゾーンを狙うことは不可能です。
・ダーツが当たったゾーンに賭けていた人たちで、全体の掛け金を均等に分配します。
・但し20%の確率でダーツが的に当たらないことがあります。この場合は掛け金は全て没収されます。
★ 【小次郎講師】 ★
利益は1万円の賭け金を除いた9万円。これは投資におけるリスクリワード比率に影響する。平均利益は9万円、平均損失は1万円。つまりこのケースではリスクリワード比率は9という大変高い数値になる。
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