皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

こんにちは。助手のムサシです。
★【小次郎講師】★
さて、今回から投資によくある落とし穴を検証していきたい。
☆【ムサシ】☆
落とし穴ですか。
★【小次郎講師】★
投資は魅力的なものだが、きちんと勉強しないと落とし穴に陥ってしまう。実は投資には落とし穴がいっぱいある。
☆【ムサシ】☆
美しいバラにはとげがあるというようなものですか?
★【小次郎講師】★
うーん。例えはあまりうまくないが。
【1、必勝法はあるのか?】
★【小次郎講師】★
古来から投資の必勝法というものが研究されてきた。ムサシ君は投資に必勝はあると思うかね?ないと思うかね。
☆【ムサシ】☆
これは残念ながらないでしょうね。あればそれを利用して、みんな勝っちゃいます。
★【小次郎講師】★
だね。冷静に考えればわかりそうなものだが、詐欺師は上手い。お金を儲けたいと思っていると、
詐欺師が近づいてくる。そして詐欺師が耳元でささやく、「貴方だけに必勝法を教えましょう」と。
☆【ムサシ】☆
お金のにおいを感じると詐欺師が現れるんですね。怖い。
★【小次郎講師】★
さて、これからムサシ君に話す手法は古来から必勝法として語り継がれてきた手法。マーチンゲール法という手法だ。
【2、マーチンゲール法とは?】
☆【ムサシ】☆
あれ、必勝法があるんですか?
★【小次郎講師】★
ない。ないんだけど、あると誤解させるのがマーチンゲール法。南フランスにマーティギューという地方があり、そこで必勝法として語り継がれてきたものが次第に世に広まっていった。この地方の人は長く、この手法をまさに必勝法と信じて、むしろ隠そうとしていたようだ。
☆【ムサシ】☆
必勝法なら教えたくないでしょうね。
★【小次郎講師】★
丁半博打やルーレットの赤黒のように確率2分の1のときに使う手法。もっともルーレットの場合は0や00という赤でも黒でもない目があったりするが、そういった特種な目はないという前提で行う。
☆【ムサシ】☆
つまり赤に入る確率も黒に入る確率も丁度50%ということですね。
★【小次郎講師】★
そうだ。確率50%の勝負は当たれば倍になる。外れれば賭け金が没収というものが多い。
☆【ムサシ】☆
千円かけて、当たると2千円になって返ってくる。はずれれば千円が取られるということですね。
★【小次郎講師】★
そういうこと。マーチンゲール法は単純。外れたら倍々賭けていくこと。
☆【ムサシ】☆
千円かけて外れたら次は2千円。また外れたら4千円ということですか。
【マーチンゲール法】
確率2分の1の賭けで、当たれば賭け金が倍、外れれば没収というゲームで使う。
・外れたら次回は前の賭け金の2倍賭ける。これを当たるまで繰り返す。
・当たったらまた最初の賭け金からスタート。
これを繰り返すと永久に勝てる。
★【小次郎講師】★
そう。具体的に説明しよう。千円掛けてルーレットの赤に賭ける。当たったら2千円になって返ってくる。ということは千円の儲け。ここまでいいかな?
☆【ムサシ】☆
そこまでは簡単です。
★【小次郎講師】★
勝ったら次回も千円からまたスタートする。負けたら次は2千円を賭ける。そこで当たったら4千円になって返ってくる。このとき利益はいくらかな?
☆【ムサシ】☆
使ったお金は千円+2千円の3千円。手元に返ってきたのが4千円。つまり千円の利益ですね。
★【小次郎講師】★
そうだ。では2回目も負けたとしよう。そのときはどうする?
☆【ムサシ】☆
次は4千円を賭けるんですね。
★【小次郎講師】★
そこで当たったら8千円が手元に戻ってくる。そのときの利益は?
☆【ムサシ】☆
使ったお金が千円+2千円+4千円で7千円。手元に返ってきたお金が8千円。あ、このケースも千円の利益ですね。
★【小次郎講師】★
だね。さて、3回目も負けたとする。次回の賭け金は?
☆【ムサシ】☆
8千円です。
★【小次郎講師】★
そこで当たったとする。手元に返ってくるお金は1万6千円。使ったお金はいくら?
☆【ムサシ】☆
千円+2千円+4千円+8千円で1万5千円ですね。
★【小次郎講師】★
ということはやはり千円の利益。もうおわかりだろうが、この手法を使うと、勝った瞬間千円の利益となる。勝ったらまた千円からこの手法を再開する。すると勝つたびに千円の利益が受け取れる。
☆【ムサシ】☆
なるほどー。
★【小次郎講師】★
連敗したとしてもそのうちどこかでは勝つ。赤に賭け続けて永久に黒が出るということはない。いつか勝つ。するとそのときが何回目の勝ちであろうと千円の利益となる。そして勝ったらまた千円からやり直す。すると、勝つまでの何回かのトライアルを1ターンとして、ターン毎に千円の利益となる。これを繰り返せば、永久に勝てる。
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