皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
さて、2016年相場は株の暴落で始まった。大発会から6営業の下落といのは戦後初めてだそうだ。リーマンショックの時よりも、ブラックマンデーの時よりも悪いと思うと先が思いやられる。
【1、下降トレンドを形成した日経225】
☆[ムサシ]☆
1月29日、日銀がマイナス金利という大変インパクトのある金融緩和政策を発表しました。その結果、株式は大幅高、為替は大幅円安に推移しています。この影響はどうですか?
★[小次郎講師]★
その日、日経225は上下に長いヒゲのある大陽線を付けた。しかし、一目均衡表で見てみるとまだ基準線のところに来たばかり。少なくとも均衡表の好転(転換線が基準線を上抜く)サインが出るまではまだまだ売り優勢と捉えなくてはいけない。
☆[ムサシ]☆
これくらいの上げではまだ足りないんですね。
★[小次郎講師]★
去年8月の天井20,940円から日足で33本の下げを演じ、下落幅が約4千円。戻り高値が12月1日の20,040円。そこから今度は35本の下げを演じて1月22日に目先の底を打った。下げ幅が約4千円。一目均衡表のN計算値で、きれいな下降のN波動を形成した。下げトレンドの典型パターンだ。
☆[ムサシ]☆
下降のNなんですね。
★[小次郎講師]★
8月の天井と12月の天井を比べると切り下がり、9月の底と新年1月の底を比べるとやはり切り下がっている。天井の切り下がり、底の切り下がりがはっきりと見られるのでチャートの形は悪くなってしまった。1月22日を底に価格が上昇してきているが、今のところ残念だが、あや戻しにしか見えない。
☆[ムサシ]☆
新年の下げの原因は何ですか?
★[小次郎講師]★
上海総合のチャートで見ると、中国の景気減退というのがよくわかる。昨年の8月に底を打って12月末まで上昇してきたが、これは景気が回復したというより、政府の規制が功を奏したというだけ。
☆[ムサシ]☆
この間にその他の国ではVW事件の影響で株価が下がってる時期があるんですが、上海総合は8月から12月まで安定して上がってますね。
★[小次郎講師]★
つまりは政府が空売り規制をし、なおかつ無理矢理買わせていたということがよくわかる。しかし、そんなことはいつまでも続けられないので、規制を取っ払うと下がるというのが現実。今年1月に大きく値を崩しているのがわかるだろ?ついに昨年8月の安値を更新してしまった。これにより、中国の株価も下降のN波動を形成。ということは、まだ底打ちのムードはない。そして、中国が下げ止まらないということは世界の株価はまだまだ下げ止まらないということだ。
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