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【第156回】投資の基本「板読み」その4

2018.05.25

 

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

こんにちは。助手のムサシです。

 

★【小次郎講師】★
さて、今回も「板読み」の話の続き

☆【ムサシ】☆ 
よろしくお願いします。

【1、板読みとは?】

★【小次郎講師】★
連載も続いてきたので、一度復習をしてみたい。まず、そもそも板読みとは何か?

☆【ムサシ】☆ 
いきなり根元的な質問ですね。まさか連載が何回も続いた後でこの質問が来るとは思っていませんでした。

★【小次郎講師】★
板読みとは、板から情報を読み取りトレードに生かすこと。とすると板にどんな情報があるかを理解すれば板読みの長所と弱点がわかる。

☆【ムサシ】☆ 
なるほど。まず、板には指値注文がどこにどれくらいあるかがわかりますね。

★【小次郎講師】★
それが情報の一番だ。どの価格で買えるか、どの価格で売れるかがわかるということはすごいこと。それ以外には?

☆【ムサシ】☆ 
板の厚さがありますね。厚さからも情報が読み取れます。

★【小次郎講師】★
だね。板の厚さから読み取れる情報はいくつかある。答えてご覧。

☆【ムサシ】☆ 
買い板が厚いとか薄いとかありましたね。

★【小次郎講師】★
そうだ。買い板が厚いとは買いの指値注文がいっぱいある状態、薄いとは少ない状態。逆に売り板が厚い、薄いというのもある。

☆【ムサシ】☆ 
それで買方・売方の勢力差がわかりますね。それ以外にありますか?

★【小次郎講師】★
買い板、売り板に限らず、板全体が厚いか薄いかは重要な情報だ。よく流動性が高い低いという言われ方をするが、その流動性について一番大切なのは板の厚さだと私は思う。

☆【ムサシ】☆ 
流動性というと、取引量が多いということで、一般的には出来高等でチェックしますね。流動性ってそんなに大事なんですか?

★【小次郎講師】★
銘柄選択で大事なことは「流動性」と「ボラティリティ」。流動性とは取引量が多いこと。ボラティリティとは価格変動の大きさ。

☆【ムサシ】☆ 
ボラティリティは大事ですね。どんな相場の達人でも動かない銘柄から利益を上げることは出来ませんからね。

★【小次郎講師】★
そういうこと。投資家は大きく上がる銘柄を好むが、この観点では大きく上がる銘柄も大きく下がる銘柄も妙味性は同じ。とするとむしろ下がる銘柄を見つけ出すことの方が大事とさえ言える。

☆【ムサシ】☆ 
下がる銘柄を見つけ出すことの方が大事なんですか?

★【小次郎講師】★
市場には上げ相場で取ろうとする買方と下げ相場で取ろうとする売方がいる。市場ではこの買方と売方が日々戦っている。

☆【ムサシ】☆ 
そこまではわかります。

★【小次郎講師】★
ところが一般投資家は買方が圧倒的に多い。

☆【ムサシ】☆ 
でしょうね。

★【小次郎講師】★
とすると、買方と売方の戦いは素人対プロの戦いになりやすい。とするとプロの方が勝ちやすいというのは自明の話。

☆【ムサシ】☆ 
なるほど。

★【小次郎講師】★
とすると一般大衆がどんどん買っている銘柄は注意が必要ということがわかる。

☆【ムサシ】☆ 
もう少し詳しく教えてください。

★【小次郎講師】★
一般大衆は悪い言葉で言えば烏合の衆。きみがどんなに勇猛な武将でも烏合の衆とともに戦っているととんでもない負け戦となる。

☆【ムサシ】☆ 
一般大衆は烏合の衆なんですね。

★【小次郎講師】★
たとえば、戦いにおいて敵に倍する勢力がこっちにあったとする。通常は有利なはず。ところがこちら側は烏合の衆だったとすると。

☆【ムサシ】☆ 
倍の勢力でも勝てないというわけですか?敵兵ひとりでこちらのふたりが倒されるということですか?いくら弱くても二人がかりで一人を攻めれば勝てると思うのですが。

★【小次郎講師】★
違うよ。味方がいつの間にか敵になるというのが烏合の衆でよくあること。

☆【ムサシ】☆ 
裏切りですか?

★【小次郎講師】★
裏切りではなく、敗走。2倍の勢力を持って戦場で対峙した。その瞬間は勝てそうな気がするね。ところが、敵の先鋒とこちらの先鋒が戦った瞬間、こちらが負けると続く兵士が敗走を始める。

☆【ムサシ】☆ 
逃げ出すわけですね。

★【小次郎講師】★
後方に位置するムサシ君は勇猛果敢な武将とする。

☆【ムサシ】☆ 
ありがとうございます。

★【小次郎講師】★
あくまでたとえだけどね。きみがいくら勇猛果敢な兵士でも敗走する味方の中にいると力を発揮出来ない。

☆【ムサシ】☆ 
なるほど。

★【小次郎講師】★
暴落相場は何故起こるか、わかるかな?

☆【ムサシ】☆ 
何かのきっかけで売りが殺到するからですね。

★【小次郎講師】★
売りには2種類の売りがある。わかるかね?

☆【ムサシ】☆ 
わかりません。



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