皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
☆【ムサシ】☆
「板読み」ですか?なんか上級者向きで難しそうですね。
★【小次郎講師】★
難しくはない。
【1、板読みとは?】
☆【ムサシ】☆
そもそも板読みってどういうことを言うんですか?
★【小次郎講師】★
板読みとは、つまり・・・・板から情報を読み取ること。
☆【ムサシ】☆
そのまんまですね。
★【小次郎講師】★
しかし、板から情報を読み取ることはとても意味がある。何故なら、そこにある情報はこれから価格がどう決まるかを教えてくれる。つまり、板情報は近未来を一番的確に予想出来るものなのだよ。
☆【ムサシ】☆
なるほど。
【2、ファンダメンタルズ分析とチャート分析】
★【小次郎講師】★
たとえばファンダメンタルズ分析は大局を読むには最適。しかし、どこで買ったらいいか、どこで売ったらいいかは決して教えてくれない。
☆【ムサシ】☆
ですね。
★【小次郎講師】★
そこでチャート分析の出番になる。チャート分析なら、どこで買ったらいいか、どこで売ったらいいかを教えてくれる。ただ、いくらチャートを見ても将来の価格がどう動くかを的確に教えてくれるわけではない。
☆【ムサシ】☆
確率的に捉えて、有利な状況を教えてくれるんでしたね。
★【小次郎講師】★
そう。ただ、一般投資家が常に誤解をしているのは90%とか99%とか確実な時期があると思っている。それはどんなにファンダメンタルズ分析を究めても、チャート分析を究めても、ない。せいぜい60%から70%くらいの確率。
☆【ムサシ】☆
60%から70%というと相当失敗します。
★【小次郎講師】★
常に未来予測というのは相当外れるという覚悟がなければいけない。ほとんどの投資家が新規で買ったとき、あるいは売ったとき、今後予想が外れた動きをしたときに、どう対処するかのアイデアが希薄だ。
☆【ムサシ】☆
上がると思って買ってるんですから、下がったときのことは考えてないんでしょうね。
★【小次郎講師】★
しかし、いくらでも下がることはある。だから常に思惑が外れたときの対応を考えてトレードをすることがとても大事。
☆【ムサシ】☆
わかってはいますが出来ません。30%から40%外れるんですか?大きいです。
★【小次郎講師】★
なんか、夢を見ている投資家が多いんだよね。60%の確率と言うと、たった60%と思ってしまう。でも投資の世界で確率60%というとすごいことなんだ。
☆【ムサシ】☆
わかります。10回戦って6勝4敗とすると1回の勝ちで10万円利益、1回の負けで10万円の損とすると6勝4敗で20万円のプラスとなります。これはすごいことです。
【3、エッジに関して】
★【小次郎講師】★
だね。ただ、その話、実際の世界では勝率だけで判断してはいけないのだけどね。
☆【ムサシ】☆
どういう意味ですか?
★【小次郎講師】★
投資の世界では買方と売方が日々戦っていて、価格が決まった瞬間には買方と売方の力関係は五分五分となるのが基本。わかるね?
☆【ムサシ】☆
その時点で買方が強ければさらに価格が上がっていくはずですし、売方が強ければ価格はさらに下がって行くはずですから、価格が決まった瞬間には買い勢力と売り勢力のバランスはヒフティヒフティと言うことですね。
★【小次郎講師】★
そのとおり。それを基本として、しかし、市場での売買はコンピューター対コンピューターの戦いではなく、人間と人間の戦い。ということはときに、買方がやや有利になったり売方がやや有利になったりすることがある。
☆【ムサシ】☆
それをエッジがあると言うんですね。
★【小次郎講師】★
そう。エッジとは確率の世界の用語。ヒフティヒフティの状態が崩れることを言う。
☆【ムサシ】☆
エッジを勉強することはとても大事ですね。
★【小次郎講師】★
edge(エッジ)を辞書で調べると「縁(ふち)、刃、鋭さ」などと出ている。
☆【ムサシ】☆
スキー板の端の部分をエッジと言いますね。また、週刊誌の鋭いコラムを「エッジが効いている」などという言い方をすることがありますね。これは鋭さのことを言っているんでしょうね。
★【小次郎講師】★
そういった使われ方をするedgeだが、その他に「強み」とか「優勢」などという意味が出てくる。
…
…
…