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【第151回】投資の基本 その7

2018.03.16

 

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

こんにちは。助手のムサシです。

 

★【小次郎講師】★
さて、板の話の続き。
20180316小次郎1

★【小次郎講師】★
板を理解すれば価格決定のメカニズムが見えてくるということがようやく理解できたかな?

☆【ムサシ】☆
次第にわかってきました。これは知ると知らないとでは大違いですね。

★【小次郎講師】★
前回の復習。
20180316小次郎2

★【小次郎講師】★
仮に板がこのような状況のときに、500枚の成行買い注文が出たら・・・・

☆【ムサシ】☆
価格は1008円まで価格は上がります。

★【小次郎講師】★
ところが、もし、この板のときに500枚の成行売り注文が出たら・・・・

☆【ムサシ】☆
価格は1000円のままですね。

★【小次郎講師】★
そう。ここら辺に価格変動の奥義がある。市場にどれくらいの指値注文が残っているかで値動きは全く違う。

☆【ムサシ】☆
なるほど。

★【小次郎講師】★
たとえばこんな話を聞いたことはないか?毎日のように市場には上げ材料と下げ材料がニュースで出てくる。ところがある時期市場は上げ材料には敏感に反応し、下げ材料にはあまり反応しない。またある時期は下げ材料に敏感に反応し、上げ材料にはあまり反応しない、などということある。

☆【ムサシ】☆
あります、あります。そういうこと。

★【小次郎講師】★
これはつまりどちらかの方向に指値注文がいっぱいあるということだ。

☆【ムサシ】☆
成行は攻撃、指値は防御と言われた意味がようやくわかりました。指値がいっぱいあるということは防御力が強いってことですね。

★【小次郎講師】★
そういうこと。為替や先物のディーラーがいるよね?そういったディーラーが、これから相場が上を向くか下を向くかと予想して売買しているかというとそうではない。

☆【ムサシ】☆
ではどうしているんですか?

★【小次郎講師】★
ある時期試しに買ってみる。何度か買ってみる。しかし、価格が思うように上がらない。とすると上に大きな指値群があるのだと察知して今度は逆に売りを仕掛ける。そこに相場観はない。すると価格がするすると下がる。「ああ、価格は下の方に行きたがっていたのだ」という表現をその時点ではするが、それはつまり、現在の値段から上には売り指値が大量にあり、下には買い指値がまだらにしかないという状態だということを表している。

☆【ムサシ】☆
板でイメージすることは大切ですね。

★【小次郎講師】★
さて、復習を続けるが前記の板の状態から今度は仮に600枚の成行買い注文が出たとしたら板は次のようになる。



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