皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
★【小次郎講師】★
さて、手じまいの分類、本日はその2
☆【ムサシ】☆
ちょっと質問です。「手じまい」「仕切り」「決済」は同じ意味だと思っていいですか?
★【小次郎講師】★
同じ意味だ。ほかに「エグジット」だとか「反対売買」だとか言ったりするがこれも同じ。
☆【ムサシ】☆
統一してもらいたいものですね。意味が違うのかと思ってました。
★【小次郎講師】★
確かにそうだね。微妙にニュアンスが違ったりするがほぼ同じ意味だからね。
【1、 利食いと利確】
★【小次郎講師】★
手じまいの中でも利益確定するものを「利食い」と言ったり「利確」と言ったりする。
☆【ムサシ】☆
どちらが正解なんですか?
★【小次郎講師】★
正解はない。どちらも正しい。ただ、日本古来の言い方は「利食い(りぐい)」。こちらは江戸時代から伝わる伝統ある言い方。
☆【ムサシ】☆
利を食うなんて不思議な言い方ですが、歴史あるんですね。
★【小次郎講師】★
それに対して「利確」は新しい。FXがスタートしたときに、FXの解説本が山ほど翻訳されて、そのときにその本を訳す人間が英語には詳しいが投資にはいまいちだったりした。そのときに翻訳として出てきたのが「利益確定」という用語。それがいつしか略されて「利確」となった。FXの歴史は新しいからね。
☆【ムサシ】☆
なるほど、だから「利確」は新しいんですね。
★【小次郎講師】★
そう。だから、「利確」と使う人を見るとほとんどがFXの投資家。株や商品先物の投資家は「利食い」と言う。
☆【ムサシ】☆
用語で何を投資しているかがわかるんですね。それは面白い。
★【小次郎講師】★
投資歴もわかる。ベテラン投資家は「利食い」を使う。「利確」を使うのはここ10年くらいの比較的新しい投資家。
☆【ムサシ】☆
ベテランと思われたいなら「利食い」を使い、若手と思われたいなら「利確」を使うといいですね。
★【小次郎講師】★
まあ、そうだ。
【2、トレンドを取る意味】
★【小次郎講師】★
相場にはトレンド相場ともみあい相場があると言った。大事なのでもう一度復習しておこう。トレンド相場ともみあい相場では仕掛け方が真逆。だからトレンド相場ともみあい相場の見分けがつかなければ勝てるはずがない。
☆【ムサシ】☆
真逆なんですか?知らなかった。
★【小次郎講師】★
価格が上がっていったとき、もみあい相場ではあるところまで上昇したら、そろそろ下がるだろうと予想して売る。トレンド相場では価格が上昇してあるラインを超えたら、上昇トレンドが発生したと判断して買う。
☆【ムサシ】☆
上がったとき売るのがもみあい相場、買うのがトレンド相場なんですね。確かに真逆だ。
★【小次郎講師】★
下がったときも同様。もみあい相場ではあるところまで価格が下がったら、そろそろ上がるだろうと予想して買う。トレンド相場では価格が下落してあるラインを超えたら、下降トレンドが発生したと判断して売る。
☆【ムサシ】☆
下がったとき買うのがもみあい相場、売るのがトレンド相場なんですね。やっぱり真逆だ。
★【小次郎講師】★
上級者はトレンド相場ではトレンド相場に沿った売買をして、もみあい相場ではもみあい相場に沿った売買をするのだが、一般投資家にその使いわけは非常に難しい。一般投資家がどちらかにターゲットを絞るとしたら、どちらを狙うのが正解だと思う?
☆【ムサシ】☆
難しいですね。確かにトレンド相場が取りやすそうな気もしますが、もみあい相場で上がったら売る、下がったら買うというのも、魅力を感じます。
★【小次郎講師】★
これはもう結論が出ていてね。トレンド相場を取ることが正解。
☆【ムサシ】☆
結論が出ちゃってるんですか。なんでですか?
★【小次郎講師】★
投資というのは価格変動を利益に変えるもの。株でも為替でも、あるときそのものの価値が大きく変動する。
☆【ムサシ】☆
たとえば株価1000円の会社の業績が大幅アップして株価が3000円になるというようときですね。
★【小次郎講師】★
そう。それが投資家の利益につながる。下落でもいい。ともかく動くことが肝心だ。しかし、よく考えてごらん、もみあい相場というのは買い方と売り方の力関係が膠着して、値動きが少なくなった状態。値動きが少ない中で利益を上げることは上級者でも難しい。
☆【ムサシ】☆
なるほど。値動きが利益に変わるということを理解すれば、トレンド相場を狙うことこそが正しい投資の在り方とわかりますね。
★【小次郎講師】★
だろ?しかし、この簡単な理論理屈も一般投資家にはわからない。
☆【ムサシ】☆
なぜですか?誰でもわかりそうな気がしますが。
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