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【第135回】仕掛けを極めるための3つのケース分類その3

2017.08.04

 

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

こんにちは。助手のムサシです。

 

★【小次郎講師】★
さて、仕掛けの3つのケース分類の続き。

☆【ムサシ】☆
仕掛けのケースを識別して、それに応じて仕掛け時期を調整するんですね。

★【小次郎講師】★
通常の仕掛けポイントをワンテンポ早くしたり遅くしたりする。

【移動平均線大循環分析の基本的エントリーポイント】
◇買いエントリー
条件1、3本の移動平均線の並び順が上から短期・中期・長期=つまりステージ1
条件2、3本の移動平均線が皆右肩上がり
上記条件を満たしたところで新規買い
◇売りエントリー
条件1、3本の移動平均線の並び順が下から短期・中期・長期=つまりステージ4
条件2、3本の移動平均線が皆右肩下がり
上記条件を満たしたところで新規売り

★【小次郎講師】★
これが基本のエントリーポイント。これをワンテンポ早くしたり、ワンテンポ遅くしたりすることを塩加減、さじ加減と私は読んでいる。

☆【ムサシ】☆
塩加減、さじ加減?

★【小次郎講師】★
料理になぞらえているのさ。レシピどおりに作った料理にほんのちょっと塩や調味料を加える。その塩加減、さじ加減で料理がびっくりするほど美味しくなる。トレードも同じさ。

☆【ムサシ】☆
ワンテンポ早く仕掛けたり、ワンテンポ遅らせて仕掛けたりすることで大きく利益に差が出来るということですね。

★【小次郎講師】★
そういうこと。

【1、早仕掛け・試し玉】

★【小次郎講師】★
前回、もみあい放れの仕掛けに関して説明した。もみあい放れの仕掛けはワンテンポ仕掛けポイントを遅らせる。

☆【ムサシ】☆
もみあい中はトレンドが発生したと思っても、すぐにもみあい相場に戻る可能性が多いですからね。じっくりもみあい放れのサインを見極めようということでしたね。

★【小次郎講師】★
そういうこと。本日はトレンド転換時の仕掛け。これは通常よりワンテンポ早く仕掛ける。移動平均線大循環分析における早仕掛け、試し玉というのが有効になってくるのがここ。

☆【ムサシ】☆
早仕掛け、試し玉は前に習いました。早仕掛けとは通常の仕掛けと同量を通常仕掛けるタイミングよりワンテンポ早く仕掛けるんでしたね?試し玉とは通常仕掛ける量の何分の一かを試しに仕掛けるんでしたね。

★【小次郎講師】★
そう。試し玉の量は通常の3分の1から5分の1。要は失敗しても痛くもかゆくもない量。その量を偵察として仕掛ける。偵察だから、それがうまくいけば本仕掛けのタイミングで通常の量をまた仕掛ける。

☆【ムサシ】☆
つまり試し玉は、もし試し玉がうまくいったら本仕掛けとワンセットなんですね。

★【小次郎講師】★
そういうこと。

【本仕掛け・早仕掛け・試し玉】
◇本仕掛け
通常の仕掛けタイミング
◇早仕掛け
通常の仕掛けタイミングのワンテンポ前に仕掛ける。
※仕掛ける量は本仕掛けのときと同量。
◇試し玉
通常の仕掛けタイミングのツーテンポ前に仕掛ける。
※仕掛ける量は通常の3分の1から5分の1
※試し玉が成功したら本仕掛けのタイミングで本仕掛けの量を仕掛ける。

☆【ムサシ】☆
なるほど。では早仕掛けや試し玉をするのはどういうタイミングですか?

★【小次郎講師】★
上に大循環分析の基本的エントリーポイントをまとめたね。あれが本仕掛けのタイミング。本仕掛けのタイミングはエッジとしては一番ある時期だが、トレンドが小さいと残念ながら利益にならないことがある。

☆【ムサシ】☆
つまり、トレンドが発生するには発生したけど、そのトレンドが小さかったために、最終的に利益につながらなかったというパターンですね。

★【小次郎講師】★
そう。そのときもワンテンポ早く仕掛けると利益につながったりする。だからワンテンポ早く仕掛ける早仕掛けは大事。しかし、本来の仕掛けポイントより前に仕掛けるということはそれだけ、トレンド発生のチェックが甘くなるのも事実。ということでダマシに合いやすくなる。

☆【ムサシ】☆
つまり、トレンドがあるかと思って仕掛けたところ、トレンドが本物ではなかったというようなケースですね。

★【小次郎講師】★
そういうこと。

☆【ムサシ】☆
早仕掛けのタイミングというのはどういうタイミングで仕掛けますか?

★【小次郎講師】★
通常の仕掛けがステージ1で3本の移動平均線が右肩上がりという条件だとすると、早仕掛けはステージ6となる。もちろんステージ6ならどこでもOKというわけではなく、3本の移動平均線が右肩上がりという条件は変わらない。

☆【ムサシ】☆
ステージ6で3本の移動平均線が右肩上がりというのは条件が厳しいですね。

★【小次郎講師】★
3本の移動平均線は価格が上昇していくと短期移動平均線から上昇していく。そして遅れて中期・長期と上昇していく。一番ゆっくりなのが長期移動平均線だね。だから、3本の移動平均線が上昇しているというのが原則だが、短期上昇、中期上昇、長期横這いというのもOKにしたりする。

☆【ムサシ】☆
それまで下がっていた長期移動平均線がまだ上昇とは言えないけど、横這いまできたということですね。

★【小次郎講師】★
そういうこと。それも塩加減・さじ加減の世界

☆【ムサシ】☆
なるほど。では試し玉というのはどういうときにするのですか?

★【小次郎講師】★
試し玉は早仕掛けよりさらに早い。だから初心者に奨められる方法ではない。なにしろ失敗する可能性が高いのだからね。

☆【ムサシ】☆
失敗する可能性が高いが、成功するとそれは大きなアドバンテージになるということですね。

★【小次郎講師】★
本仕掛けで仕掛けるとしても、常に不安がある。しかし、試し玉をしていてそれが成功すれば、本仕掛けをするときに実に気持ちよく仕掛けられる。ときに通常以上の量を仕掛けることも出来たりする。

☆【ムサシ】☆
試し玉は本仕掛けを自信をもってやるための作戦なんですね。だから常に試し玉と本仕掛けはワンセットなんですね。

★【小次郎講師】★
もちろん、試し玉が失敗してしまえば、本仕掛けはないけどね。

☆【ムサシ】☆
試し玉のタイミングはどうなりますか?

★【小次郎講師】★
ステージ5で3本が右肩上がり。そのときも長期は横這いからOKとする。ステージ6になれば長期移動平均線は下げがはっきりと緩やかになっていればそれでOKだ。



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