皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
★ 【小次郎講師】 ★
さて引き続き連載100回記念。本日は、いよいよ第9条。「チャート分析を極めよ。」だ。
☆ 【ムサシ】 ☆
ようやく第8条が終わりましたか。
★ 【小次郎講師】 ★
第9条は第8条と関係が深い。
☆ 【ムサシ】 ☆
よろしくお願いします。
【第9条、チャート分析を極めよ】
【1、チャート分析とは?】
★ 【小次郎講師】 ★
チャート分析とは何か?わかるかな?
☆ 【ムサシ】 ☆
チャートを見て分析すること・・・ですか?
★ 【小次郎講師】 ★
そのままだな。ではチャートを見て何を分析するのかな?
☆ 【ムサシ】 ☆
それは将来価格がどう動くかという予想を。
★ 【小次郎講師】 ★
馬鹿やろ、予想はよそう!と何度言ったらわかる。
☆ 【ムサシ】 ☆
あ、そうでした。でも、そう言われると・・・チャート分析で何がわかるんですか?
★ 【小次郎講師】 ★
ここを勘違いしている人が多い。私がチャート分析の専門家ということを知って、こういう質問をしてくる人が多い。
☆ 【ムサシ】 ☆
どう言った質問ですか?
★ 【小次郎講師】 ★
「小次郎講師、いくらチャートを分析して買いシグナル、売りシグナルを発見しても、翌日戦争とか地震とかが起こったら、価格はとんでもない動きをしますよね。明日何が起こるかはわからないので、今日のチャートで将来のことを見通すのは無理じゃないですか?」と。
☆ 【ムサシ】 ☆
するどい指摘だ。
★ 【小次郎講師】 ★
そう聞かれると私はこう答える。「そのとおり。チャート分析で将来を見通すことは出来ない。」と。
☆ 【ムサシ】 ☆
やっぱり出来ないんだ。講師にそう言われるとちょっとショックかも。ではチャート分析は何を目的としたものなんですか?
★ 【小次郎講師】 ★
チャート分析の目的は「現状分析」。ここがポイント。
☆ 【ムサシ】 ☆
でも現状を分析してどうなるんですか?知りたいのは今後の価格変動なんですが。
★ 【小次郎講師】 ★
ファンダメンタルズ分析でもチャート分析でも同じだが、分析すれば今後のことが読めると思っているから大きな落とし穴に落ちてしまう。素直に読めませんと認めればいいものを。
☆ 【ムサシ】 ☆
でも、それじゃあ、トレードに役立たない。
★ 【小次郎講師】 ★
そうかな?チャート分析で将来のことはわからないがトレードには大いに役立つぞ。
☆ 【ムサシ】 ☆
どうしてですか?
★ 【小次郎講師】 ★
現状分析が出来るからだよ。繰り返し言おう。チャート分析は将来の予想のためでなく現状分析のためのツールなのだ。
【チャート分析の意義】
チャート分析は、将来予想のツールではなく、現状分析のツールである!
【2、売買勢力のバランス】
☆ 【ムサシ】 ☆
現状分析は必要ありません。だって今日の価格がいくらってことはもうわかっているですから。
★ 【小次郎講師】 ★
そうかな?今日の価格がいくらかはわかっていても売方と買方のバランスがどうなっているかはなかなかわからないぞ。
☆ 【ムサシ】 ☆
売方と買方のバランス?
★ 【小次郎講師】 ★
市場では買方と売方が日々戦っている。その勢力が今勢いづいているのか、押されているのか、互角なのか、日々の変化を読み取るんだよ。
☆ 【ムサシ】 ☆
売買勢力のバランスの変化ですか?
★ 【小次郎講師】 ★
価格というのは買いと売りがマッチングして決まる。だから、例えば先物市場では1日の売り枚数と買い枚数は常に同量だ。
☆ 【ムサシ】 ☆
買いが1万枚あれば、売りも1万枚あるということですね。それはわかります。
★ 【小次郎講師】 ★
ただ、買いも売りも1万枚だとしても買方と売方が同量だということにはならない。
☆ 【ムサシ】 ☆
難しいです。もう少しわかりやすく。
★ 【小次郎講師】 ★
ヒントを上げよう、買いには2種類の買いがあり、売りにも2種類の売りがある。わかるかな?
☆ 【ムサシ】 ☆
成行買い、指値買いみたいなことですか?
★ 【小次郎講師】 ★
違う違う。注文の種類ではない。
☆ 【ムサシ】 ☆
ではお手上げです。
★ 【小次郎講師】 ★
買いには新規の買いと決済の買いがあり、売りにも新規の売りと決済の売りがある。
☆ 【ムサシ】 ☆
なるほど。それはわかります。上げで利益を取る新規の買いと下げで利益を取る新規の売りとがあり、決済もそれぞれ2種類ありますね。
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