皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
★ 【小次郎講師】 ★
さて引き続き連載100回記念。本日は、第8条トレードエッジを極めよの続き
☆ 【ムサシ】 ☆
第8条、長いですね。長い連載の間に年を越してしまいました。
★ 【小次郎講師】 ★
おっとそうだった。明けましておめでとう。
☆ 【ムサシ】 ☆
おめでとうございます。
★ 【小次郎講師】 ★
他の項目はエッセンスだけを伝えているが、トレードエッジに関しては話したいことがいっぱいる。だから結果として長くなった。なにしろ連載100回記念コラムだからね。力が入るのは当然。
☆ 【ムサシ】 ☆
連載100回記念のコラムが連載200回まで続くってことはないでしょうね?
★ 【小次郎講師】 ★
ははは。それも一興。でも、まあそんなに続くことはないが。本日は第8条、「トレードエッジを極めよ」のまとめ。
☆ 【ムサシ】 ☆
ようやく第8条が終わるんですね。安心しました。
【1、トレードエッジの計算式】
★ 【小次郎講師】 ★
まずはトレードエッジの計算式を覚えよう。
トレードエッジ=勝率×平均利益-負け率×平均損失 |
★ 【小次郎講師】 ★
負け率とは勝率の反対、つまり負けトレードの確率、日本には勝率という言葉はあるが敗率という言葉がない。セミナーなどで私が敗率(はいりつ)と言っても誰もその意味を直観的に理解出来ない。そこで言葉としてはこなれていないが、意味が伝わりやすい「負け率」という言葉をあえて使っている。こんな用語はもちろんないんだけどね。
☆ 【ムサシ】 ☆
負け率って最初に聞いたときにはなんだろって思いましたが、確かに敗率よりは伝わりやすいです。
★ 【小次郎講師】 ★
負け率のことを(1-勝率)と書いている本もある。
【トレードエッジの計算式】
トレードエッジ=勝率×平均利益-(1-勝率)×平均損失 |
★ 【小次郎講師】 ★
しかし、勝つ確率とその平均利益、負ける確率とその平均損失を見比べているということが、直観的にわからない。だからあえて【勝率×平均利益-負け率×平均損失】と言っている。
☆ 【ムサシ】 ☆
なるほど、勝つ確率とその平均利益、負ける確率とその平均損失を見比べる、ですね。奥が深いです。
★ 【小次郎講師】 ★
トレードエッジの計算式は覚えるだけでは駄目。理解していますでは駄目。頭に叩き込み。身体に染みこませなければいけない。繰り返し言っているがね。
☆ 【ムサシ】 ☆
耳にたこが出来ましたが、それでもまだ理解としては十分かどうかわからないので、さらにたこが増えるくらい教えてください。
★ 【小次郎講師】 ★
いいねえ。その謙虚な姿勢が大事だ。
【2、エッジとは?】
★ 【小次郎講師】 ★
さて、今まではトレードエッジの計算の仕方を解説してきたが、これからはエッジがどうやって発生するかを考えていきたい。
☆ 【ムサシ】 ☆
エッジとは優位性のことでしたね?
★ 【小次郎講師】 ★
そのとおりだが、そういう難しい用語を使うのが嫌いでね。価格変動の中で買方が有利になる局面、売方が有利になる局面という言い方をしている。
☆ 【ムサシ】 ☆
つまり上がる確率が高いとき、下がる確率が高いときということですね。
★ 【小次郎講師】 ★
まあ、シンプルな説明ではそういう言い方をしているが、上級者には上がる確率と上がったときの利益、下がる確率と下がったときの損失を見比べてプラスのときという言い方をしている。こういう説明をすると初心者にはわかりにくいので、上がる確率が下がる確率より多いとき、その逆のときという言い方をしているがね。
☆ 【ムサシ】 ☆
なるほど、トレードエッジの計算式に沿った考え方ですね。
★ 【小次郎講師】 ★
まず、基本として、通常、ほとんどの時期にトレードエッジはない。
☆ 【ムサシ】 ☆
ありゃ。やっぱりそうなんですね。
★ 【小次郎講師】 ★
価格は売方と買方のバランスで成立する。買方が有利なら価格はさらに上がり、売方が有利なら価格はさらに下がる。今、ある価格で成立しているということは、その価格は買方と売方のバランスが取れているということ。有利不利はない。
☆ 【ムサシ】 ☆
なるほど。
★ 【小次郎講師】 ★
よく、株式の評論家で、今2000円している株が来年には間違いなく3000円まで上昇するなどとい言い方をする人がいる。
☆ 【ムサシ】 ☆
よくいます。
★ 【小次郎講師】 ★
しかし、それが本当に正しくて、その評論家以外でも正しく分析した人ならその会社の株価が来年には間違いなく3000円になるということがわかるなら、現在の時点でその会社の株は3000円近くまで上昇しているはずなのだよ。
☆ 【ムサシ】 ☆
なるほど。正しく分析して来年3000円になるとわかっている人が、今の株を買っていくわけですから、今の時点で株価がその近辺まで上昇していくんですね。それは気がつかなかった。
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