(WTI原油)
10日のWTI原油は、急落。WTI原油の期近11月限は前日比2.61ドル安の58.90ドル、北海ブレント原油の期近12月限は同2.49ドル安の65.22ドル、RBOBガソリンの期近11月限 、同6.22セント安の182.04セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同7.59セント安の220.44セント。
週末のWTI原油は、米中の対立によるエネルギー需要の鈍化が警戒され急落した。
WTI原油の11月限は、序盤に61.67ドルまで上昇した。しかし、その後は米中の対立の影響によるエネルギー需要の鈍化懸念が台頭すると、WTI原油は58.22ドルまで崩れた。
この日、トランプ米大統領は米国に輸入される中国製品に対して「関税の大幅な引き上げ」を課すとSNSで警告した。さらに、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて予定されている中国の習近平国家主席との会談について、会う理由がないと投稿し、会談の中止を示唆した。9日に中国が、レアアース(希土類)の輸出規制の対象を大幅拡大したことに対する措置とされている。この米中の対立激化による両国の景気下振れが警戒され、エネルギー需要の鈍化が連想された。
また、中東の地政学的リスクの後退も、引き続きWTI原油の売り材料となった。10日にイスラエル首相府は、パレスチナ自治区ガザの和平案に関するイスラム組織ハマスとの合意を承認したと明らかにした。この停戦発動によって、イスラエル軍は合意された地帯まで撤退し、13日までにハマスは人質を解放するとされる。
WTI原油期近11月限日足

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