(WTI原油)
8日のWTI原油は、4営業日連続の上昇。WTI原油の期近11月限は前日比0.82ドル高の62.55ドル、北海ブレント原油の期近12月限は同0.80ドル高の66.25ドル、RBOBガソリンの期近11月限は、同1.56セント高の190.95セント、NYヒーティングオイルの期近11月限は、同2.60セント高の229.13セント。
昨日のWTI原油は、ロシア産原油の供給懸念を背景に続伸した。
WTI原油の11月限は、序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に62.92ドルまで上昇した。ウクライナとロシアの停戦協議に目立った進展がない状況となっていることから、欧米諸国によるロシア産原油の輸出に対する制裁強化が警戒された。また、OPECプラスの有志8カ国による11月の増産幅が、想定より少なかったことに対する反動も引き続き支援材料となった。
しかし、高値をつけてからのWTI原油は、米国の石油生産予測の上方修正や原油在庫の増加によって、需給の緩み観測が台頭して、62.30ドル前後の水準まで上値を切り下げた。
この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による2025年の米石油生産予測は、日量1353万バレルとして、従来予測の1344万バレルから上方修正した。また、原油在庫は前週比370万バレル増となり、市場予想の190万バレル増を上回る在庫の積み増しとなった。
WTI原油期近11月限日足

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