(NY金・NY白金)
25日のNY金は、小幅反落。NY金の期近12月限は前週末比1.0ドル安の3417.5ドル、NY白金の期近10月限は同4.2ドル高の1363.1ドル、NY銀の期近9月限は同35.1セント安の3870.3セント。
週明けのNY金は、売り買い交錯する動きの中、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に反落した。
NY金の12月限は、序盤に米国の長期金利の上昇と為替のドル高・ユーロ安基調の動きによって3405.5ドルまで下落した。しかし、その後は為替がドル安・ユーロ高方向に戻ると、NY金は出直りの動きとなり、米国取引時間帯に3421.5ドルまで上昇した。ただ、NY金の3421ドル台まで上昇は一時的な動きとなり、引けにかけては為替が再びドル高・ユーロ安基調になると、NY金は3410ドル前後の水準まで売り直された。
NY白金も為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり急反落した。
NY白金の10月限は、為替のドル高・ユーロ安基調によって序盤から売りが先行した。その後、為替がドル安・ユーロ高方向に進む時間帯があったが、NY白金はこの動きに反応せず軟調地合いを継続すると、米国取引時間帯に1332.5ドルまで崩れた。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足

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(WTI原油)
25日のWTI原油は、4営業日連続の上昇。WTI原油の期近10月限は前週末比1.14ドル高の64.80ドル、北海ブレント原油の期近10月限は同1.07ドル高の68.80ドル、RBOBガソリンの期近9月限は、同1.02セント安の214.83セント、NYヒーティングオイルの期近9月限は、同3.94セント高の234.75セント。
週明けのWTI原油は、ロシア産原油の供給懸念を警戒した動きによって続伸した。
WTI原油の10月限は、序盤に63.53ドルまで下落した。しかし、その後はロシア産原油の供給懸念がWTI原油の買い材料になると、米国取引時間帯に65.10ドルまで上昇した。
ロシアとウクライナの和平交渉が注目される中、米国による対ロシア制裁の強化が警戒されている。22日にトランプ米大統領は、和平実現について2週間以内に見通しが分かるとした上で「非常に重要な決断」を下す考えを示した。トランプ米大統領は「重要な決断」について、「大規模な制裁か関税かその両方か」と述べている。一方、ロシアのラブロフ外相は22日に、ウクライナとの首脳会議について「予定されていない」と述べ、早期実現に懐疑的な見方を表明している。この両者の発言によって、和平交渉の行方が不透明な状況となっていることから、ロシア制裁の強化によるロシア産原油の供給懸念を警戒した動きが、この日のWTI原油の買い材料となった。
また、上昇局面ではウクライナによるロシアのエネルギー施設の攻撃も、WTI原油の支援材料となった。
先週からウクライナ軍は、ロシアの製油所や輸出関連のインフラに対するドローン攻撃を強めている。ロシアの地元当局は、ロシアのノボシャフチンスクの製油所がウクライナ軍のドローン攻撃により、24日時点で火災が4日続いていると明らかにしている。
ただ、高値をつけてからのWTI原油は為替のドル高基調の動きによって上げ一服の動きとなり、引けにかけて64.70ドル台まで上げ幅を縮小した。
WTI原油期近10月限日足

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(CBOTコーン)
25日のシカゴコーンは、小幅反発。シカゴコーンの中心限月12月限は、前週末比0.75セント高の412.25セント。
週明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、小幅反発した。
シカゴコーンの12月限は、序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に416.50セントまで上昇した。クロップツアーの米国産トウモロコシのイールド見通しが、高水準となったものの、米農務省の予想を下回ったことがシカゴコーンの支援材料となった。クロップツアーのイールド見通しは、1エーカー当たり182.70ブッシェルとなり、前年の同181.10ブッシェルや3年平均の同173.73ブッシェルより高い水準となった。一方、米農務省の見通しは同188.80ブッシェルとなっている。しかし、高値をつけてからのシカゴコーンは、依然として豊作観測に変わりがないことで、その後は411.25セントまで下落する動きも見せた。
シカゴコーン期近12月限日足

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