(NY金・NY白金)
21日のNY金は、反落。NY金の期近12月限は前日比6.9ドル安の3381.6ドル、NY白金の期近10月限は同17.3ドル高の1358.9ドル、NY銀の期近9月限は同30.6セント高の3807.9セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する動きの中、利益確定の売りによって反落した。
NY金の12月限は、序盤に前日の強調地合いを維持して3394.4ドルまで上昇した。しかし、その後は22日のパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演を控えた持ち高調整や利益確定の売りによって上値を切り下げる展開となり、欧州取引時間帯に3367.4ドルまで崩れた。
ただ、安値をつけてからのNY金は、安値拾いの買いが支援材料になると、3391ドルまで買い直されたが、引けにかけては売り買い交錯する動きとなり、3380ドル台前半の水準まで上値を切り下げた。
一方、NY白金は安値拾いの買いによって続伸した。
NY白金の10月限は、前日の上昇に対する反動で序盤から売りが先行すると、欧州取引時間帯に1317.4ドルまで崩れた。
しかし、その後は安値拾いの買いが台頭して、米国取引時間帯に1363.5ドルまで続伸した。ただ、高値をつけてからのNY白金は、為替のドル高・ユーロ安基調によって上値を抑えられると、引けにかけて1357ドル前後まで上げ幅を縮小した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足

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(WTI原油)
21日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近10月限は前日比0.81ドル高の63.52ドル、北海ブレント原油の期近10月限は同0.83ドル高の67.67ドル、RBOBガソリンの期近9月限は、同3.14セント高の215.97セント、NYヒーティングオイルの期近9月限は、同4.55セント高の232.51セント。
昨日のWTI原油は、ロシアとウクライナの和平交渉の先行き不透明感が買い材料となって続伸した。
WTI原油の10月限は、前日からの強調地合いを維持すると欧州取引時間帯に6340ドル台まで続伸した。20日に発表された米国の原油とガソリン在庫の大幅な取り崩しによって、WTI原油は需給の引き締まりを警戒した動きから買われる動きとなっていた。
しかし、その後のWTI原油は為替のドル高基調をきっかけに62.52ドルまで下落した。この日発表された米国の8月製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が、53.3となり市場予想の49.5や前月の49.8を大幅に上回る結果となった。サービス業PMIも55.4となり、市場予想の54.2より高い水準となった。また、最近低迷が指摘されている住宅市場関連の指標となる7月の米中古住宅販売件数も401万件となり、市場予想の392万件と前回の393万件を上回った。この強気な米経済指標の結果を受けて、為替がドル高基調となるとドル高で取引されるWTI原油は割高感により売られる動きなった。
ただ、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後はロシアとウクライナの和平交渉の先行き不透明感による買いが台頭すると63.67ドルまで上値を切り上げた。
20日にロシアのラブロフ外相は、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談する可能性について、早期実現に懐疑的な見方を表明している。また、ウクライナの「安全の保証」に関してロシアや中国も関与すべきだと主張している。更に、この日はロシア軍がウクライナ領内に大規模な空爆を行ったとも報じられ、ロシアとウクライナの和平交渉の先行き不透明感が広がっている。
この一連の流れの中、米国による対ロシア制裁の強化が警戒され、ロシア産原油の供給混乱による需給の引き締まり観測が、WTI原油の買い材料となった。
WTI原油期近10月限日足

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(CBOTコーン)
21日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比7.75セント高の411.75セント。
昨日のシカゴコーンは、好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に続伸した。
シカゴコーンの12月限は、安値拾いの買いによって序盤から続伸する動きとなった。その後、好調な米国産トウモロコシの輸出需要が支援材料になると、シカゴコーンは413.75セントまで上昇した。
この日発表された米国産トウモロコシの週間輸出成約高で、2026年度の純成約高が286万トンとなり、予想レンジの90万~200万トンの上限を上回った。
シカゴコーン期近12月限日足

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