(NY金・NY白金)
19日のNY金は、4営業日連続の下落。NY金の期近12月限は前日比19.3ドル安の3358.7ドル、NY白金の期近10月限は同24.2ドル安の1312.8ドル、NY銀の期近9月限は同69.7セント安の3733.2セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調と持ち高調整の動きによって続落した。
NY金の12月限は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって3389.7ドルまで上昇した。しかし、その後は為替がドル高・ユーロ安基調に転換すると、NY金は3358.1ドルまで崩れた。
下落局面では、20日に発表される米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨の発表や22日に予定されているジャクソンホール会議でのパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の講演を控えた持ち高調整による売りも、NY金の圧迫要因となった。
NY白金も為替のドル高・ユーロ安基調を背景に3営業日連続で下落した。
NY白金の10月限は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって1360.6ドルまで上昇した。しかし、その後は為替がドル高・ユーロ安基調になると、NY白金は1306.1ドルまで急落した。
NY金12月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金10月限日足

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(WTI原油)
19日のWTI原油は、反落。WTI原油の期近9月限は前日比1.07ドル安の62.35ドル、北海ブレント原油の期近10月限は同0.81ドル安の65.79ドル、RBOBガソリンの期近9月限は、同0.97セント安の208.90セント、NYヒーティングオイルの期近9月限は、同1.08セント高の225.11セント。
昨日のWTI原油は、ロシア産原油の供給拡大見通しが圧迫要因となって下落した。
WTI原油の9月限は、序盤から売りが先行すると、ほぼ一本調子に下落して62.25ドルまで崩れた。日本時間19日の午前2時過ぎからトランプ米大統領はウクライナのゼレンスキー大統領や欧州首脳らと、ロシアによるウクライナ侵攻に関し協議した。今回の協議で、ウクライナ再侵攻を防ぐ「安全の保証」に米国も関与する方針を確認した。また、協議の合間にトランプ米大統領はロシアのプーチン大統領とも電話会談を行い、2週間以内にロシアとウクライナの首脳会談を実施させる考えで一致した。
この一連の流れを受けて、市場ではロシアによるウクライナ侵攻終結の可能性が意識されると、対ロシア制裁の緩和観測からロシア産原油の供給拡大見通しが台頭した。このロシア産原油の供給拡大見通しが、昨日のWTI原油の圧迫要因となった。
WTI原油期近9月限日足

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(CBOTコーン)
19日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月12月限は、前日比3.25セント安の403.25セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの良好な作柄状況を背景に反落した。
18日の引け後に発表された米国産トウモロコシの作柄は、「優」と「良」の合計の割合が71%となり前週の72%から低下したが、依然として2016年以来の高水準を維持した。この米国産トウモロコシの良好な作柄状況の発表を受けて、昨日のシカゴコーンは序盤から売りが先行した。その後、プロファーマーによるクロップツアーで、オハイオ州とサウスダコタ州の単収が平均を上回る見通しになると、シカゴコーンは401.50セントまで崩れた。
シカゴコーン期近12月限日足

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