(NY金・NY白金)
20日のNY金は、反落。NY金の期近8月限は前営業日比22.4ドル安の3385.7ドル、NY白金の期近7月限は同48.6ドル安の1264.5ドル、NY銀の期近7月限は同89.6セント安の3601.7セント。
昨日のNY金は、地政学的リスクの後退によって反落した。NY金の8月限は、序盤に3356.2ドルまで下落した。19日にトランプ米大統領は、イランへの軍事介入について2週間の猶予期間を設けた。これをきっかけに、中東の地政学的リスクがやや後退したことで、安全資産の買いは後退した。しかし、その後は米国の早期利下げ観測が台頭したことで、NY金は3390ドル台まで下げ幅を縮小した。20日に米FRB(連邦準備制度理事会)のウォラー理事は、米国の高関税政策による物価への影響は一時的とした上で、早ければ7月にも利下げに踏み切る可能性があると表明した。このウォラー理事の発言をきっかけに、米長期金利が低下して為替がドル安・ユーロ高方向に進むと、NY金は買われた。
一方、NY白金は利益確定の売りによって急落した。NY白金の7月限は、序盤に1316.7ドルまで上昇した。しかし、その後は連日の高値更新による利益確定の売りが台頭すると、NY白金は米国取引時間帯に1252.0ドルまで急落した。ただ。安値をつけてからのNY白金は、下げ一服の展開から一時1270ドル台まで下げ幅を縮小する動きも見せた。
NY金8月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
20日のWTI原油は、3営業日連続の上昇。WTI原油の期近8月限は前営業日比0.34ドル高の73.84ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同1.84ドル安の77.01ドル、RBOBガソリンの期近7月限は、同2.09セント高の232.95セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は、同0.84セント高の254.18セント。
昨日のWTI原油は、中東の地政学的リスクの後退によって反落した。WTI原油の8月限は、19日に75.74ドルまで直近の高値を更新したが、その後は上値を切り下げる展開となった。19日にトランプ米大統領は、イランへの軍事介入について2週間の猶予期間を設けた。これをきっかけに、中東の地政学的リスクがやや後退したことで、WTI原油は売られる展開となった。20日は序盤から売りが先行すると、72.32ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、中東情勢の悪化懸念が根強いことで、引けにかけて74.00ドル前後の水準まで買い直された。
WTI原油期近8月限日足
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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前営業日比4.75セント安の428.75セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの良好な作柄を背景に下落して直近の安値を更新した。シカゴコーンの7月限は、序盤に433セントを中心としたレンジで揉み合いとなった。しかし、その後は一時435.00セントまで上昇した後、428.25セントまで下落した。米国産トウモロコシの主産地となるコーンベルトで、生育に適した天候が続くとみられ良好な作柄による豊作観測が台頭している。この豊作観測が、この日のシカゴコーンの圧迫要因となった。
シカゴコーン期近7月限日足
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