(NY金・NY白金)
18日のNY金は、清算値ベースで反発。NY金の期近8月限は前日比1.2ドル高の3408.1ドル、NY白金の期近7月限は同51.4ドル高の1313.1ドル、NY銀の期近7月限は同23.8セント安の3691.3セント。
昨日のNY金は、売り買い交錯する動きの中、清算値ベースで3営業日ぶりに反発した。NY金の8月限は、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の声明とパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見を控え、序盤から3400ドルを挟む揉み合い相場となった。しかし、米FOMCの声明とパウエル米FRB議長の記者会見後に、米長期金利が上昇して為替はドル高・ユーロ安方向に進むと、NY金は3380.1ドルまで下落した。米FOMCの声明では、政策金利は予想通り据え置きとなり、年内の利下げ想定回数も前回見通しの2回を維持した。ただ、パウエル米FRB議長は記者会見で、「関税がインフレに及ぼす影響は根強い可能性がある」として、今後の利下げに慎重な姿勢を示したことで、米長期金利が上昇してNY金は売られた。
一方、NY白金は大幅続伸して直近の高値を更新した。NY白金の7月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高基調を背景に買いが先行した。その後、欧州取引時間帯から上昇基調が強まると1331.1ドルまで大幅続伸した。6月からの白金の上昇は、投機的な動きと中国の需要の拡大が背景にあるとされている。高騰している金の代替えとして、中国では白金需要が拡大していると見られている。
NY金8月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油)
18日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近7月限は前日比0.30ドル高の75.14ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同0.25ドル高の76.70ドル、RBOBガソリンの期近7月限は、同3.67セント高の230.86セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は、同2.83セント高の253.34セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化を警戒した動きによって続伸した。WTI原油の7月限は、序盤に73.70ドル台まで下落した後、中東情勢の悪化を警戒した動きによって76.07ドルまで続伸した。この日、イランの最高指導者ハメネイ師は「戦争に断固立ち向かい、決して屈しない」と主張した。17日には、トランプ米大統領が国家安全保障会議(NSC)の会合を開き、イスラエルと交戦するイランへの軍事介入について本格的な検討をしている。ただ、高値をつけてからのWTI原油は、トランプ米大統領がイランの接触について発言したことをきっかけに、利益確定の売りが台頭して72.94ドルまで下落した。しかし、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては中東情勢の悪化懸念と米国の原油在庫の大幅減少によって75ドル前後の水準まで買い直された。この日発表されたEIA(米エネルギー情報局)による週間在庫統計は、原油在庫が前週比1150万バレル減となり、市場予想の180万バレル減から大幅な在庫の取り崩しとなった。
WTI原油期近7月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
18日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比2.00セント高の433.50セント。
昨日のシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、反発した。シカゴコーンの7月限は、序盤から432セントを中心とした揉み合いの展開となった。その後、米国取引時間帯に入ると430.00セントまで下値を切り下げた後、434.50セントまで上昇した。下振れ局面では、引き続き米国産トウモロコシの良好な作柄が圧迫要因となった。一方、上昇局面では、19日の休場を控えた、持ち高調整や安値拾いの買いが支援材料となった。
シカゴコーン期近7月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi