(NY金・NY白金)
17日のNY金は、続落。NY金の期近8月限は前日比10.4ドル安の3406.9ドル、NY白金の期近7月限は同41.3ドル高の1253.2ドル、NY銀の期近7月限は同70.3セント高の3715.1セント。
昨日のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に続落した。NY金の8月限は、前日の急落に対する反動から、序盤に3422.7ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調がNY金の圧迫要因になると、米国取引時間帯に3384.4ドルまで続落した。下落局面では、18日に発表される米FOMC(連邦公開市場委員会)の声明やパウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見を控えた利益確定の売りも下落要因となった。ただ、安値をつけてからのNY金は、イスラエルとイランの紛争の拡大懸念が根強いことから、NY金は引けにかけて3400ドル台まで買い戻された。
一方、NY白金は需要の拡大期待を背景に続伸した。NY白金の7月限は、序盤に1230.0ドルまで下落した。しかし、その後は白金の需要拡大期待によって、NY白金は買い進まれる展開になると、欧州取引時間帯に1275.2ドルまで続伸した。ただ、高値をつけてからは、為替のドル高・ユーロ安基調がNY白金の上値を抑える動きととなり、引けにかけて1270ドル割れの水準まで上げ幅を縮小した。
NY金8月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
17日のWTI原油は、急反発。WTI原油の期近7月限は前日比3.07ドル高の74.84ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同3.22ドル高の76.45ドル、RBOBガソリンの期近7月限は、同5.20セント高の227.19セント、NYヒーティングオイルの期近7月限は、同11.18セント高の250.51セント。
昨日のWTI原油は、中東情勢の悪化による供給懸念が買い材料となって急反発した。WTI原油の7月限は、序盤に71.00ドルまで下落した。しかし、その後はイスラエルとイランの紛争の激化による供給不安が再燃されると、WTI原油は75.54ドルまで急反発した。イスラエルとイランの紛争が続く中、英海事機関UKMTOはホルムズ海峡やペルシャ湾で電子妨害が多数報告され、船舶の位置情報が混乱していると明らかにした。実際、17日には石油タンカー2隻が衝突する事故が発生したとの報道もされている。イスラエルとイランの紛争による石油の供給懸念が、引き続きWTI原油の買い材料となっている。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
17日のシカゴコーンは、続落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比3.25セント安の431.50セント。
昨日のシカゴコーンは、米国産トウモロコシの良好な作柄を背景に続落した。シカゴコーンの7月限は、原油価格の上昇によって437.50セントまで上昇した。イランとイスラエルの紛争によって原油価格が上昇しており、バイオエタノールの原料となるトウモロコシの需要拡大が連想された。バイオエタノールは、混合ガソリンに使用されていることから、原油価格が上昇するとバイオエタノールの混合比率の割合を上げることがある。しかし、シカゴコーンの437セント台まで上昇は一時的な動きをなり、その後は良好な米国産トウモロコシの作柄状況が圧迫要因になると、429.50セントまで続落した。17日の引け後に発表された米国産トウモロコシ作柄は、「優」と「良」の割合が全体の72%となり前週の71%から1ポイント上昇した。24週目でこの水準は、2018年以来の高水準となっていることから、豊作観測が台頭している。
シカゴコーン期近7月限日足
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