（ＮＹ金・ＮＹ白金）
１６日のＮＹ金は、急落。ＮＹ金の期近８月限は前週末比３５．５ドル安の３４１７．３ドル、ＮＹ白金の期近７月限は同４１．３ドル高の１２５３．２ドル、ＮＹ銀の期近７月限は同９．３セント高の３６４４．８セント。
週明けのＮＹ金は、利益確定の売りによって急落した。先週末からのイスラエルとイランの対立の激化によって、ＮＹ金の８月限は序盤に３４７６．３ドルまで上昇した。しかし、３４７６ドル台まで上昇してからのＮＹ金は上げ一服の展開となり、その後は両国の対立の激化懸念が和らぐと、ＮＹ金は利益確定の売りが台頭して３４００．９ドルまで急落した。ロイター通信によると、イランはカタール・サウジアラビア・オマーンの３カ国に、トランプ米大統領がイスラエルに即時停戦を促す圧力をかけるよう求めたと報じている。３４００．９ドルまで急落してからのＮＹ金は、一時３４２５ドルまで反発したが、引けにかけて３４１０ドル割れの水準まで売り直された。
一方、ＮＹ白金は為替のドル安・ユーロ高基調を背景に急反発した。ＮＹ白金の７月限は、前週末の急落に対する反動で序盤から買いが先行した。その後、為替のドル安・ユーロ高基調がＮＹ白金の支援材料になると、米国取引時間帯に１２６９．１ドルまで上昇した。ただ、高値をつけてからのＮＹ白金は、為替がドル高・ユーロ安方向に戻ると、引けにかけて１２４０ドル割れの水準まで上値を切り下げた。
ＮＹ金８月限日足
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ＮＹ白金７月限日足
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（ＷＴＩ原油）
１６日のＷＴＩ原油は、急反落。ＷＴＩ原油の期近７月限は前週末比１．２１ドル安の７１．７７ドル、北海ブレント原油の期近８月限は同１．００ドル安の７３．２３ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近７月限は、同０．７７セント安の２２１．９９セント、ＮＹヒーティングオイルの期近７月限は、同３．４６セント高の２３９．３３セント。
週明けのＷＴＩ原油は、中東情勢の悪化懸念が和らいだことを背景に急反落した。先週末からのイスラエルとイランの対立の激化によって、ＷＴＩ原油の７月限は序盤に７７．４９ドルまで急伸した。しかし、その後はイランがイスラエルとの紛争終結や自国の核開発に関する交渉の再開を求めていることから、中東情勢の悪化懸念が和らぐと、ＷＴＩ原油は６９．３８ドルまで急反落した。ロイター通信によると、イランはカタール・サウジアラビア・オマーンの３カ国に、トランプ米大統領がイスラエルに即時停戦を促す圧力をかけるよう求めたと報じている。また、イランとイスラエルの両国は、互いにエネルギー関連施設に攻撃を実施したが、今のところ主要エネルギー施設などに大きな混乱が見られていないことも、ＷＴＩ原油の売り圧力を強めた。ただ、ＷＴＩ原油の７０ドル割れの動きは一時的となり、その後は７２ドル台まで戻る動きも見せた。
ＷＴＩ原油期近７月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
１６日のシカゴコーンは、急反落。シカゴコーンの中心限月７月限は、前日比９．７５セント安の４３４．７５セント。
週明けのシカゴコーンは、米国産トウモロコシの生育に適した天候が圧迫要因となって急反落した。シカゴコーンの７月限は、先週末からの強調地合いを維持すと序盤に４４６．５０セントまで上昇した。しかし、その後は米国産トウモロコシの生育に適した天候が圧迫要因になると、シカゴコーンは４３１．２５セントまで崩れた。米国産トウモロコシの主産地となるコーンベルトでは、今週末に降雨が予想されトウモロコシの作柄の上昇が期待されている。ただ、安値をつけてからのシカゴコーンは、下げ一服の展開となり、引けにかけては４３５セント前後の水準まで戻した。
シカゴコーン期近７月限日足
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