(貴金属市場)
12日の金標準は、3営業日連続の上昇。金標準の4月限は前日比18円高の1万5694円。
夜間立会の金標準は、序盤に1万5715円まで上昇した後、NY金の値崩れによって1万5549円まで下落した。しかし、安値をつけてからの金標準は、NY金が出直りの動きになると、夜間立会の引けにかけて1万5690円台まで買い直された。昨日のNY金の8月限は、3339ドル台まで崩れた後、中東地域での地政学的リスクを背景に3375ドル前後の水準まで上昇した。
日中立会は、NY金が3398ドル台まで上昇すると、金標準は1万5739円まで上げ幅を拡大した。しかし、その後はNY金の上げ一服と為替の円高方向の動きから、金標準は1万5700円前後の水準まで上値を切り下げた。
日中のNY金は、引き続き中東地域での地政学的リスクを警戒した動きによって3398.3ドルまで続伸している。イランの核開発を巡る問題で、米国とイランの対立懸念が台頭している。イランのナシルザデ国防軍需相は、米国との協議が決裂して対立が深まった場合、中東にある米軍基地を攻撃する意向を示している。一方、米国は前日に在イラク大使館から職員を避難させる準備をしているとされている。この米国とイランの地政学的リスクの高まりが、NY金の上昇要因となっている。金標準は、NY金の強調地合いに反応して1万5739円まで続伸している。まだ、地政学的リスクによるNY金の強調地合いが予想されることから、金標準も上値を追う展開が続くと見たい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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