(NY金・NY白金)
10日のNY金は、反落。NY金の期近8月限は前日比11.5ドル安の3343.4ドル、NY白金の期近7月限は同2.00ドル安の1212.5ドル、NY銀の期近7月限は同15.4セント安の3664.2セント。
昨日のNY金は、利益確定の売りによって反落した。NY金の8月限は、序盤に為替のドル高・ユーロ安方向の動きによって3321.3ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調への転換と米国の長期金利の上昇を背景に、3370.4ドルまで上昇した。ただ、その後は米国と中国の貿易協議の進展期待からリスク回避の動きが後退すると、NY金は利益確定の売りが台頭して3340ドル台前半の水準まで売り直された。6月9日から米中の貿易協議が開催され、トランプ米大統領は1日目の協議終了後に「良い報告しか受けていない」と発言したが、一方では「中国は容易な相手ではない」とも述べた。
NY白金も利益確定の売りによって7営業日ぶりに反落した。NY白金の7月限は、先週からの強調地合いを維持して序盤に1232.0ドルまで直近の高値を更新した。しかし、その後は連日の急騰に対する利益確定の売りが台頭すると、NY白金は1206.2ドルまで下落した。ただ、NY白金の1206ドル台までの下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては1210ドル台から1220ドル台のレンジで揉み合う展開が続いた。
NY金8月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
10日のWTI原油は、4営業日ぶりの反落。WTI原油の期近7月限は前日比0.31ドル安の64.98ドル、北海ブレント原油の期近8月限は同0.17ドル安の67.04ドル、RBOBガソリンの期近6月限は、同0.72セント安の208.80セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は、同0.48セント安の214.16セント。
昨日のWTI原油は、利益確定の売りのよって反落した。WTI原油の7月限は、米国と中国の貿易協議の進展期待によって序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に66.28ドルまで直近の高値を更新した。上昇局面では、為替のドル安基調もWTI原油の支援材料となった。しかし、直近の高値を更新してからのWTI原油は、連日の上昇に対する利益確定の売りが台頭して、WTI原油は64.57ドルまで崩れた。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
10日のシカゴコーンは、反発。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比5.25セント高の438.75セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いの買いによって反発した。シカゴコーンの7月限は、序盤から売りが先行して429.25セントまで直近の安値を更新した。9日の引け後に発表された米国産トウモロコシの作柄状況で、「優」と「良」の割合の合計が71%となり前週の69%から2ポイント上昇した。この順調な米国産トウモロコシの作柄状況が、シカゴコーンの圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからのシカゴコーンは、2024年10月以来の430セント割れとなったことで安値拾いの買いが台頭して、引けにかけては439.50セントまで反発した。
シカゴコーン期近7月限日足
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