(貴金属市場)
2日の金標準は、急反発。金標準の4月限は前週比133円高の1万5483円。
先週末の夜間立会の金標準4月限は、序盤に1万5396円まで上昇した。しかし、その後はNY金の下落によって、金標準は1万5264円まで崩れた。ただ、夜間立会の引けにかけては、NY金の出直りの動きから金標準は1万5360円前後の水準まで買い直された。先週末のNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調をきっかに利益確定の売りが台頭して3294.8ドルまで崩れた。ただ、安値をつけてからのNY金は、米国と中国の貿易摩擦の激化懸念が再燃したことで、3310ドル後半まで下げ幅を縮小した。
週明けの日中立会は、NY金は急伸によって金標準は寄付き直後に1万5411円まで上昇した。しかし、その後は為替の円高方向の動きによって、金標準は1万5332円まで下振れした。ただ、金標準の下振れは一時的な動きとなり、引き続きNY金の強調地合いを背景に金標準は1万5483円まで上値を切り上げた。
日中のNY金は、米国と中国の貿易摩擦の激化懸念が再燃していることで、3362.3ドルまで急伸している。先週末にトランプ大統領は、「中国は合意を完全に破った」とSNSに投稿した。具体的な合意違反については触れなかったが、市場では週明けから米・中の貿易摩擦の激化懸念が警戒されている。金標準は、週明けのNY金の急伸によって1万5480円台まで上値を切り上げている。再び、安全資産として金の買いが活発化されることが予想されることから、金標準は夜間立会でも堅調地合いを維持するとみたい。
金標準の日足チャート
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
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