(NY金・NY白金)
23日のNY金は、急反発。NY金の期近6月限は前日比70.8ドル高の3365.8ドル、NY白金の期近7月限は同7.7ドル高の1088.4、NY銀の期近7月限は同39.0セント高の3360.9セント。週末のNY金は、安全資産としての買いによって急反発した。NY金の6月限は、米国の長期金利の低下と為替のドル安・ユーロ高基調を背景に序盤から買いが先行した。その後、米国とEU(欧州連合)の貿易摩擦の激化懸念によって、NY金の上昇基調が強まり3366.5ドルまで急伸した。この日、トランプ米大統領はSNSに、EUからの輸入品に対し6月1日から50%の関税を課すべきだと投稿した。一方、EUは米高関税政策には報復する構えとしており、米国とEUの貿易摩擦が激化懸念が高まったことで安全資産の金が買い進まれた。
NY白金は、為替のドル安・ユーロ高基調とNY金の強調地合いが支援材料となって反発した。NY白金の7月限は、為替のドル安・ユーロ高基調とNY金の強調地合いを背景に、1104.8ドルまで上昇して直近の高値を更新した。しかし、その後のNY白金は、高値を更新したことによる利益確定の売りが台頭して、米国取引時間帯に1071.0ドルまで下落した。ただ、NY白金の下振れは一時的な動きとなり、引けにかけては1090ドル台まで再び買い直された。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油)
23日のWTI原油は、反発。WTI原油の期近7月限は前日比0.33ドル高の61.53ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.34ドル高の64.78ドル、RBOBガソリンの期近6月限は、同2.20セント安の210.92セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は、同1.27セント安の210.48セント。
週末のWTI原油は、売り買い交錯する動きの中、反発した。WTI原油の7月限は、序盤に為替のドル安基調によって61.40ドルまで上昇した後、米国とEU(欧州連合)の貿易摩擦の激化懸念によって60.02ドルまで下落した。この日、トランプ米大統領はSNSに、EUからの輸入品に対し6月1日から50%の関税を課すべきだと投稿した。一方、EUは米高関税政策には報復する構えとしており、米国とEUの貿易摩擦が激化懸念が高まったことで、エネルギー需要の後退が連想された。しかし、WTI原油の下振れは一時的な動きとなり、その後は米国のドライブシーズンによる燃料需要の拡大期待を背景に、出直りの動きになると61.88ドルまで急反発した。米国では毎年、メモリアルデー(戦没者追悼の日)から夏場のドライブシーズンが始まる。
WTI原油期近7月限日足
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(CBOTコーン)
23日のシカゴコーンは、5営業日ぶりに反落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比3.50セント安の459.50セント。
週末のシカゴコーンは、利益確定の売りによって反落した。シカゴコーンの7月限は、序盤い為替のドル安基調を背景に464.50セントまで上昇した。しかし、その後は米国とEUの貿易摩擦の激化懸念をきっかけに、シカゴコーンは利益確定の売りが台頭して455.00セントまで反落した。ただ、シカゴコーンの455セント台までの下落は一時的な動きとなり、引けにかけては459セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近7月限日足
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