(NY金・NY白金)
14日のNY金は、急落。NY金の期近6月限は前日比59.5ドル安の3188.3ドル、NY白金の期近7月限は同11.0ドル安の981.2ドル、NY銀の期近7月限は同65.6セント安の3244.4セント。
昨日のNY金は、利益確定の売りと米国の長期金利の上昇を背景に急落した。NY金の6月限は、前日の上昇に対する利益確定の売りによって、序盤から売りが先行した。米国と中国の関税引き下げ合意から、安全資産として買われていた金は利食いの売りが出やすい状況となっている。その後、米国の長期金利の上昇をきっかけに為替がドル高・ユーロ安基調に進むと、NY金の売り圧力が強まり、3170.7ドルまで急落した。
NY白金は、為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因となり反落した。NY白金の7月限は、為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって、欧州取引時間帯に998.8ドルまで上昇した。しかし、その後は米長期金利の上昇をきっかけに為替がドル高・ユーロ安基調に転換すると、NY白金は978.7ドルまで下落した。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油)
14日のWTI原油は、5営業日ぶりに反落。WTI原油の期近6月限は前日比0.52ドル安の63.15ドル、北海ブレント原油の期近7月限は同0.54ドル安の66.09 ドル、RBOBガソリンの期近6月限は、同0.40セント高の217.00セント、NYヒーティングオイルの期近6月限は、同3.48セント高の220.61セント。
昨日のWTI原油は、連日の上昇に対する利益確定の売りによって反落した。WTI原油の6月限は、序盤から売りが先行すると、欧州取引時間帯に62.75ドルまで下落した。朝方に発表されたAPI(米国石油協会)の在庫統計で、原油在庫が前週比430万バレル増となり、市場予想の110万バレル減に反して大幅な在庫の積み増しとなった。この米原油在庫の増加をきっかけに、WTI原油は利益確定の売りが台頭した。その後は、為替のドル安方向による割安感から、WTI原油は63.50ドル台まで反発する動きとなったが、EIA(米エネルギー情報局)の在庫統計の発表を受けて、再び利益確定の売りが台頭して62.70ドル台まで崩れた。EIAの週間在庫統計は、原油在庫が前週比350万バレル増となりAPIと同様に在庫の大幅な在庫の積み増しとなった。また、下落局面では為替のドル高基調への戻りもWTI原油の圧迫要因となった。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
14日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反発。シカゴコーンの中心限月7月限は、前日比3.00セント高の445.50セント。
昨日のシカゴコーンは、安値拾いの買いによって反発した。シカゴコーンの7月限は、序盤から売りが先行すると438.50セントまで下落した。しかし、その後は前日と同様に安値拾いの買いによって、シカゴコーンは出直りの動きになると、447.75セントまで上昇した。好調な米国産トウモロコシの作付けと2025~26年度の期末在庫の下方修正を背景に、シカゴコーンは13日に436.50セントまで直近の安値を更新したが、その後は安値拾いの買いによって下値を切り上げる動きが続いている。ただ、引けにかけては為替のドル高基調が圧迫要因となり、シカゴコーンは444セント台まで上げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近7月限日足
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