28日のNY金は、急反発。NY金の期近6月限は前週末比49.3ドル高の3347.7ドル、NY白金の期近7月限は同22.3ドル高の995.2ドル、NY銀の期近5月限は同0.5セント安の3300.5セント。
週明けのNY金は、再び安全資産の買いによって急反発した。NY金の6月限は、序盤に3278.0ドルまで下落した。しかし、その後は米国と中国の貿易摩擦による景気の先行き懸念を背景に安全資産として金の買いが膨らみ、NY金は3363.8ドルまで急反発した。先週、トランプ米大統領は中国の習近平国家主席から電話があったなどと明かして交渉に前向きな立場を表明した。しかし、中国政府は「米国といかなる協議も交渉もしていない」と否定した。この両国の食い違いなどによって、米・中の貿易摩擦の不透明感が高まっている。また、上昇局面では為替のドル安・ユーロ高基調もNY金の支援材料となった。
NY白金も為替のドル安・ユーロ高基調を背景に上昇した。NY白金の7月限は、序盤に970.2ドルまで下落した。しかし、その後は為替のドル安・ユーロ高基調がNY白金の支援材料になると、米国取引時間帯に1000.7ドルまで上昇した。ただ、引けにかけては、上げ一服の展開から995ドル前後の水準まで上げ幅を縮小した。
NY金6月限日足
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NY白金7月限日足
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(WTI原油)
28日のWTI原油は、3営業日ぶりに反落。WTI原油の期近6月限は前週末比0.97ドル安の62.05ドル、北海ブレント原油の期近6月限は同1.01ドル安の65.86ドル、RBOBガソリンの期近5月限は、同1.31セント安の210.58セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は、同0.82セント高の217.55セント。
週明けのWTI原油は、景気の先行き懸念による需要の後退観測によって反落した。WTI原油の6月限は、序盤に63.92ドルまで上昇した。しかし、その後は米国と中国の貿易摩擦による景気の先行き懸念からエネルギー需要の鈍化が連想され、WTI原油は下落基調に転換すると、米国取引時間帯に61.48ドルまで崩れた、先週、トランプ米大統領は中国の習近平国家主席から電話があったなどと明かして交渉に前向きな立場を表明した。しかし、中国政府は「米国といかなる協議も交渉もしていない」と否定した。この両国の食い違いなどによって、米・中の貿易摩擦の不透明感が高まっている。ただ、安値をつけてからのWTI原油は、下げ一服の展開となり、引けにかけて62ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近6月限日足
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(CBOTコーン)
28日のシカゴコーンは、3営業日ぶりに反落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前週末比2.25セント安の483.25セント。
週明けのシカゴコーンは、米国産トウモロコシの作付け遅れの改善観測を背景に反落した。シカゴコーンの7月限は、米コーンベルトの天候リスクの後退による作付け遅れの改善観測によって、序盤から売りが先行すると、米国取引時間帯に476.50セントまで下落した。28日の引け後に発表される米コーンベルトの作付け進捗率が、市場予想で25%となり前週の12%から大幅な上昇が見込まれている。しかし、安値をつけてからのシカゴコーンは、為替のドル安基調による割安感から一時485セントまで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近7月限日足
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