(NY貴金属)
21日のNY金は、急騰。NY金の期近6月限は前営業日比96.90ドル高の3425.3ドル、NY白金の期近7月限は同9.9ドル安の967.1ドル、NY銀の期近5月限は同5.1セント高の3252.1セント。
休場明けのNY金は、為替のドル安・ユーロ高基調を背景に急騰して3442.3ドルまで史上最高値を更新した。NY金の6月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって序盤から買いが先行した。週末にトランプ米大統領が、パウエル米FRB(連邦準備制度理事会)議長の解任を検討していると報じられた。この報道をきっかけに週明けの外国為替市場では、序盤からドル売り・ユーロ買いの動きが活発化した。その後、欧州取引時間帯に入り為替のドル安・ユーロ高基調が一巡する中、NY金は安全資産による買いが根強いことで上昇基調を継続すると、米国取引時間帯に3442.3ドルまで急騰した。引き続き、米国と中国の貿易戦争の激化懸念による景気先行き不安が、NY金の買い材料となった。
一方、NY白金は、景気の先行き懸念による需要の後退観測によって続落した。NY白金の7月限は、為替のドル安・ユーロ高基調によって序盤から買いが先行すると986.0ドルまで上昇した。しかし、その後はトランプ米政権の高関税政策による景気の先行き懸念から、自動車触媒での白金需要の後退が連想され、NY白金は965.1ドルまで崩れた。
NY金6月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金7月限日足
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(WTI原油)
21日のWTI原油は、急反落。WTI原油の期近5月限は前営業日比1.60ドル安の63.08ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同1.70ドル安の67.96ドル、RBOBガソリンの期近5月限は、同3.35セント安の206.53セント、NYヒーティングオイルの期近5月限は、同4.34セント安の210.89セント。
休場明けのWTI原油は、需給の緩み観測によって急反落した。WTI原油の5月限は、序盤から売りが先行して、米国取引時間帯に62.45ドルまで崩れた。米国とイランの核開発を巡る問題で、19日に開催された協議では双方とも協議を肯定的に評価した。今後は、技術的問題へ議論を進める方針となり、23日に実務者会合、26日に3回目の高官協議をそれぞれ開くことで一致した。この協議の進展により、イラン産原油の供給混乱への警戒感が幾分後退した。一方、需要面ではトランプ米政権の高関税政策による景気の先行き懸念から、エネルギー需要の鈍化が連想された。しかし、安値をつけてからのWTI原油は、為替のドル安基調による安値拾いの買いによって63.50ドル前後の水準まで下げ幅を縮小した。
WTI原油期近5月限日足
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(CBOTコーン)
21日のシカゴコーンは、小幅続落。シカゴコーンの中心限月7月限は、前営業日比0.25セント安の490.00セント。
休場明けのシカゴコーンは、売り買い交錯する動きの中、小幅続落した。シカゴコーンの7月限は、序盤に買いが先行して495.00セントまで上昇した。引き続き、米国産トウモロコシの作付け遅れ観測が、シカゴコーンの買い材料となった。また、この日は外国為替市場でドル安基調が一段と進んだことも、シカゴコーンの支援材料となった。しかし、高値をつけてからは、トランプ米政権の高関税政策による景気の先行き懸念からシカゴコーンは上値を切り下げる動きとなり、引けにかけて489.50セントまで下落した。
シカゴコーン期近7月限日足
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