(貴金属市場)
31日の金標準は、小幅反落。金標準の中心限月2月限は前週末比7円安の1万5006円。
先週末の夜間立会の金標準2月限は、NY金の上値切り下げと為替の円高方向の動きによって、金標準は序盤から売りが先行して1万4835円まで下落した。しかし、その後はNY金の下げ一服の動きによって、金標準は出直りの動きとなり、夜間立会の引けにかけて1万4950円台まで戻した。NY金の6月限は、3124.4ドルまで最高値を更新した後、3110ドル前後の水準まで上値を切り下げた。しかし、その後は下げ一服の動きから引けにかけて3119ドル台まで買い直された。
週明けの日中立会は、序盤に為替の円高基調を背景に金標準は1万4857円まで崩れた。しかし、その後は為替の円高基調の一服と、週明けにNY金の強調地合いによって、金標準は1万5053円まで上昇した。ただ、金標準の1万5050円台までの上昇は一時的な動きとなり、日中立会の引けにかけては、1万5010円前後の水準まで売り直された。
日中のNY金は、3157.7ドルまで急伸して、再び最高値を更新している。4月2日のトランプ米政権による相互関税と3日の自動車関税の発動が予定されていることから、貿易摩擦の激化を警戒した動きによる安全資産の金に買いが集まっている。本日は、節目となる3150ドルを上抜けしており、目先は3200ドルまで上昇するか注目したい。金標準は、週明けのNY金の強調地合いによって安値から大きく戻している。為替の円高は金標準の圧迫要因となっているが、それ以上にNY金が急伸していることから、金標準は夜間立会でも1万5000円前後の高い水準を維持する動きが予想される。
金標準の日足チャート
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