(NY貴金属)
20日のNY金は、8営業日連続の上昇。NY金の期近4月限は前日比2.6ドル高の3043.8ドル、NY白金の期近4月限は同17.4ドル安の992.0ドル、NY銀の期近5月限は同21.4セント安の3399.1セント。
昨日のNY金は、引き続き安全資産の買いによって最高値を更新した。NY金の4月限は、序盤に3065.2ドルまで最高値を更新した。米国の景気の先行き懸念と中東情勢の悪化懸念によって、この日も安全資産の金に買いが集まった。しかし、最高値を更新してからのNY金は、為替のドル高・ユーロ安基調を背景に上値を切り下げる展開になると、欧州取引時間帯に3032.8ドルまで崩れた。ただ、NY金の下振れは一時的な動きとなり、引き続き安全資産としての買いが根強いことから、引けにかけて3053ドル前後の水準まで買い直された。
一方、NY白金は為替のドル高・ユーロ安基調によって3営業日連続で下落した。NY白金の4月限は、序盤にNY金の強調地合いに反応して1013.8ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調が圧迫要因になると、NY白金は1000ドルを割り込み989.6ドルまで続落した。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
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(WTI原油)
20日のWTI原油は、続伸。WTI原油の期近5月限は前日比1.16ドル高の68.07ドル、北海ブレント原油の期近5月限は同1.22ドル高の72.00ドル、RBOBガソリンの期近4月限は、同2.15セント高の219.11セント、NYヒーティングオイルの期近4月限は、同2.24セント高の225.43セント。
昨日のWTI原油は、需給の引き締まり観測によって続伸した。WTI原油の5月限は、序盤から買いが先行すると、ほぼ一本調子に上昇して68.41ドルまで続伸した。この日、米国はイラン産の原油を購入して精製する中国の独立系製油所やこれら製油所に原油を供給した船舶など複数の団体に新たに制裁を科すと発表した。この新たな追加制裁によって、イラン原油の供給の減少による需給の引き締まり観測が台頭した。また、中東情勢の悪化懸念も、引き続きWTI原油の支援材料となった。20日にイスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザから飛翔(ひしょう)体が発射されたと発表した。イスラム組織ハマスは、SNSで攻撃を実施したことを認めている。このイスラエルとハマスの停戦から一転した行動によって、再び地政学的リスクが高まっている。
WTI原油期近4月限日足
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(CBOTコーン)
20日のシカゴコーンは、続伸。シカゴコーンの中心限月5月限は、前日比7.00セント高の469.00セント
昨日のシカゴコーンは、好調な米国産トウモロコシの輸出需要を背景に続伸した。シカゴコーンの5月限は、序盤から買いが先行した。その後、米国取引時間帯に米国産トウモロコシの輸出需要が支援材料になると、シカゴコーンは470.25セントまで続伸した。この日発表された米国の週間輸出成約高は、米国産トウモロコシの2025度の純成約高が約150万トンとなり、市場予想レンジの80万~170万トンの上限近くの高い水準となった。
シカゴコーン期近5月限日足
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