（ＮＹ貴金属）
１８日のＮＹ金は、急伸。ＮＹ金の期近４月限は前日比３４．７ドル高の３０４０．８ドル、ＮＹ白金の期近４月限は同３．１ドル安の１０２３．４ドル、ＮＹ銀の期近５月限は同５１．０セント高の３４８１．８セント。
昨日のＮＹ金は、安全資産の買いが集まり再び最高値を更新した。ＮＹ金の４月限は、中東情勢の悪化懸念から安全資産として金が序盤から買われる展開となり、米国取引時間帯に３０４７．５ドルまで上昇して最高値を更新した。この日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに対して大規模な空爆を実施した。１５日には、トランプ米政権がイエメンの親イラン武装組織フーシ派への大規模攻撃を開始しており、中東情勢の悪化懸念が一段と高まっている。また、トランプ米政権の貿易相手国に対する「相互関税」によって景気の先行き不安も、引き続きＮＹ金の支援材料となった。
一方、ＮＹ白金は利益確定の売りによって反落した。ＮＹ白金の４月限は、序盤にＮＹ金の強調地合いに反応して１０３６．３ドルまで上昇した。しかし、その後のＮＹ白金は６営業日連続で上昇していたことによって、利益確定の売りが台頭すると、米国取引時間帯に１０１８．８ドルまで反落した。
ＮＹ金４月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
ＮＹ白金４月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＷＴＩ原油）
１８日のＷＴＩ原油は、反落。ＷＴＩ原油の期近４月限は前日比０．６８ドル安の６６．９０ドル、北海ブレント原油の期近５月限は同０．５１ドル安の７０．５６ドル、ＲＢＯＢガソリンの期近４月限は、同１．２８セント安の２１６．８４セント、ＮＹヒーティングオイルの期近４月限は、同０．９３セント安の２１９．４５セント。
昨日のＷＴＩ原油は、ロシア産エネルギーの供給拡大観測によって反落した。ＷＴＩ原油の４月限は、序盤に中東情勢の悪化懸念によって６８．７２ドルまで上昇した。この日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに対して大規模な空爆を実施した。また、１５日にはトランプ米政権がイエメンの親イラン武装組織フーシ派への大規模攻撃をしており、中東情勢の悪化懸念によるエネルギーの供給不安が台頭した。しかし、高値をつけてからのＷＴＩ原油は、ロシアからのエネルギー供給の拡大観測が圧迫要因になると徐々に上値を切り下げ、引けにかては６６．５６ドルまで下落した。トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領はこの日、ウクライナ停戦に関して電話会談をした。会談では、米国の提案する３０日間の停戦については、プーチン大統領は同意しなかったが、エネルギーインフラ施設への攻撃停止は合意した。この会談によって、ロシアのエネルギー供給が増える可能性が広がり、ＷＴＩ原油の圧迫要因となった。
ＷＴＩ原油期近４月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
（ＣＢＯＴコーン）
１８日のシカゴコーンは、反落。シカゴコーンの中心限月５月限は、前日比３．２５セント安の４５８．７５セント。
昨日のシカゴコーンは、米国の作付け意向面積の拡大見通しによって反落した。シカゴコーンの５月限は、序盤から売りが先行して４５５．２５セントまで下落した。アナリストらによると、３月末に米農務省が発表するトウモロコシの作付け意向面積は、前年より拡大すると予想されている。また、トランプ政権の高関税政策によって、米国産トウモロコシの輸出リスクが根強く圧迫要因となった。しかし、安値をつけてからのシカゴコーンは、下げ一服の展開となり、引けにかけては４５８セント台まで下げ幅を縮小した。
シカゴコーン期近５月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi
