(NY貴金属)
7日のNY金は、反発。NY金の期近4月限は前日比10.9ドル高の2887.6ドル、NY白金の期近4月限は同1.5ドル安の1020.8ドル、NY銀の期近3月限は同18.3セント安の3262.6セント。
週末のNY金は、売り買い交錯する動きの中、最高値を更新した。NY金の4月限は、前日2855.0ドルまで急落してからの戻り基調を継続すると、序盤に2890ドル台を回復した。しかし、その後は米国の雇用統計の発表を受けて、NY金は2876.1ドルまで下落した。この日発表され1月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数が前月比14万3000人増となり市場予想の17万人増を下回った。一方、失業率は4.0%となり前回の4.1%から低下して、平均時給も前月から改善された。この米雇用統計の結果を受けて、米長期金利が上昇して為替がドル高・ユーロ安基調に進み、NY金は売られた。ただ、NY金の下落は一時的な動きとなり、トランプ政権の関税や経済政策に対する景気の先行き不透明感が根強いことから、安全資産の買いが膨らむと2日前の高値を上抜けして2910.6ドルまで史上最高値を更新した。だが、最高値を更新した後のNY金は利益確定の売りによって、引けにかけて2880ドル台後半まで上げ幅を縮小した。
一方、NY白金は為替のドル高・ユーロ安基調を背景に反落した。NY白金の4月限は、序盤に為替のドル安・ユーロ高方向の動きによって1036.3ドルまで上昇した。しかし、その後は為替のドル高・ユーロ安基調がNY白金の圧迫要因となり、1008.7ドルまで崩れた。
NY金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
NY白金4月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(WTI原油)
7日のWTI原油は、4営業日ぶりに反発。WTI原油の期近3月限は前日比0.39ドル高の71.00ドル、北海ブレント原油の期近4月限は同0.37ドル高の74.66ドル、RBOBガソリンの3月限は、同3.03セント高の210.50セント、NYヒーティングオイルの期近3月限は、同3.28セント高の243.08セント。
週末のWTI原油は、中東産原油の供給懸念によって反発した。WTI原油の3月限は、序盤から買いが先行すると、米国取引時間帯に71.41ドルまで上昇した。6日に米財務省は、中国向けにイラン産原油の輸送を支援する一部の個人やタンカーに対し、新たな制裁を科すと公表した。この新たな制裁によって、イラン産原油の供給懸念がこの日の買い材料となった。しかし、高値をつけてからのWTI原油は、米中の貿易摩擦の激化を警戒する動きと米国の増産表明が圧迫要因となり70.60ドル台まで下落した。ただ、WTI原油の下落は一時的な動きとなり、引けにかけては安値拾いの買いによって71.00ドル前後の水準まで買い直された。
WTI原油期近3月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
(CBOTコーン)
7日のシカゴコーンは、急反落。シカゴコーンの中心限月3月限は、前日比7.75セント安の487.50セント。
週末のシカゴコーンは、利益確定の売りによって急反落した。シカゴコーンの3月限は、前日の上昇基調を維持すると序盤に496.50セントまで買われた。しかし、その後は週末要因による持ち高調整と利益確定の売りが膨らみ、米国取引時間帯に485.50セントまで崩れた。下落局面では、米国産穀物の輸出低下が警戒され下げ基調を強めた。この日、トランプ大統領は多くの国に対して相互関税を課すことを計画中していると明かした。この関税政策によって、米国産の穀物輸入国が輸出減少につながるような報復措置を取る可能性が警戒された。
シカゴコーン期近3月限日足
※チャート画像は、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドのWin-Station(R)によるものです。当該画像の著作権は、同社に帰属します。
フジトミ証券の投資助言サービスでは、商品や株価指数、FXを中心に売買のフォローアップを行っています。
【投資助言サービスについて】https://www.fujitomi.co.jp/advice/
【ツイッター】https://twitter.com/@tazawa_fujitomi