（ＮＹ貴金属）
４日のＮＹ金は、続伸。ＮＹ金の期近２月限は、前日比８．３ドル高の２６７６．２ドル、ＮＹ白金の期近１月限は、同６．９ドル安の９５３．３ドル、ＮＹ銀の期近３月限は、同４２．３セント高の３１９１．５セント。
昨日のＮＹ金は、引き続き為替のドル安・ユーロ高基調を背景に続伸した。ＮＹ金の２月限は、序盤に２６７３ドル台まで上昇したが、欧州取引時間帯から為替がドル高・ユーロ安方向に進み、ＮＹ金は２６５４．２ドルまで下落した。しかし、安値をつけてからのＮＹ金は、為替がドル安・ユーロ高基調になると、ＮＹ金は２６８２．０ドルまで続伸した。この日発表された１１月の全米雇用報告で、非農業部門の民間雇用者数が前月比１４万６０００人増となり、市場予想の１５万人増を下回った。この弱気な内容となった米雇用関連指標の発表によって、為替はドル安・ユーロ高基調となった。ただ、高値をつけてからのＮＹ金は、為替のドル安・ユーロ高基調が一服したことで、引けにかけて２６７０ドル台半ばの水準まで上値を切り下げた。
一方、ＮＹ白金は反落した。ＮＹ白金の１月限は、序盤から売りが先行した。その後、欧州取引時間帯に為替がドル高・ユーロ安方向に進むと、ＮＹ白金の下落基調が強まり９３５．０ドルまで崩れた。しかし、安値をつけてからのＮＹ白金は、為替がドル安・ユーロ高基調に転換すると９５７ドル台まで戻した。ただ、引けにかけては、為替のドル安・ユーロ高基調が一服したことで、ＮＹ白金は９４８ドル前後の水準まで売り直された。
ＮＹ金２月限日足
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ＮＹ白金１月限日足
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（ＷＴＩ原油・ＮＹ石油製品・北海ブレント）
４日のＷＴＩ原油は、急反落。ＷＴＩ原油の期近１月限は前日比１．４０ドル安の６８．５４ドル、北海ブレント原油の期近２月限は、同１．３１ドル安の７２．３１ドル。ＲＢＯＢガソリンの１２月限は、同２．３３セント安の１９３．９１セント、ＮＹヒーティングオイルの期近１２月限は、同５．０３セント安の２１６．７４セント。
昨日のＷＴＩ原油は、利益確定の売りによって急反落した。ＷＴＩ原油の１月限は、需給の引き締まり観測によって序盤から買いが先行して７０．５１ドルまで上昇した。５日に開催されるＯＰＥＣプラスの閣僚級会合で、２０２５年１月に開始予定となっている減産幅の縮小計画が３月末まで延期するとの見通しが、引き続きＷＴＩ原油の支援材料となった。また、中東情勢の悪化懸念による供給懸念も買い材料となっていた。しかし、高値をつけてからのＷＴＩ原油は、米国の石油製品の在庫の積み増しをきっかけに、利益確定の売りが台頭して６８．４９ドルまで崩れた。この日発表されＥＡＩ（米エネルギー情報局）による週間在庫統計で、原油在庫は大幅減少したものの、ガソリンが前週比２４０万バレル増・中間留分在庫が同３４０万バレル増となり予想（７０万バレル増・２３０万バレル増）を上回る在庫の積み増しとなった。また、ＯＰＥＣプラスの会合を控え、持ち高調整の動きもＷＴＩ原油の圧迫要因となった。
ＷＴＩ原油期近１月限日足
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（ＣＢＯＴコーン）
４日のシカゴコーンは、３営業日連続の下落。シカゴコーンの中心限月３月限は前日比２．２５セント安の４３０．００セント。
昨日のシカゴコーンは、引き続き南米の生産高の改善見通しが圧迫要因となり続落した。シカゴコーンの３月限は、序盤から売りが先行すると、米国取引時間帯に４２９．５０セントまで下落した。ブラジルやアルゼンチンのトウモロコシ生産地域で、降雨が見込まれていることで潤沢な土壌水分によって、トウモロコシの生育に適した天候が続くとみられている。この良好な生育環境によって、生産高見通しの改善による南米産トウモロコシの供給増がシカゴコーンの圧迫要因となった。
シカゴコーン期近３月限日足
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