
皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
為替レート(ドル円)が163円台に突入し、為替介入への警戒感が高まっています。ドル売り円買い介入が実施されると円高になることは、多くの方がイメージされていると思います。しかし、「実際にはどのくらい円高になるのか」と聞かれると、漠然とした印象しか持っていない方も多いのではないでしょうか。今回は、2022年と2024年に実施された為替介入のデータを使って、過去の価格変動を振り返ってみたいと思います。
2022年
2022年の為替介入は、9月22日、10月21日、10月24日に実施されました。
<介入実績>
9月22日(木):約2.8兆円 145円台⇒一時140円台(▼約5円)
10月21日(金):約5.6兆円 151.90円台⇒一時144円台(▼約7円)
10月24日(月):約7,300億円 149円台⇒一時145円台(▼約4円)
ドル円チャート(2022年)

(出所:TradingViewによるドル円チャート)
9月22日の介入直後はドル円が大きく円高方向へ動きましたが、2営業日ほどで元の水準まで戻っています。その後、約1か月後には週末を挟んで2営業日連続で介入が実施され、年末から年始にかけては円高基調で推移しました。
2024年
2024年の為替介入は、4月29日と7月11日に実施されました。
<介入実績>
4月29日(月)・5月2日(木):約9.8兆円 160円台⇒一時151円台(▼約8円)
7月11日(木)・7月12日(金):約5.5兆円 161円台⇒一時157円台(▼約4円)
ドル円チャート(2024年)

(出所:TradingViewによるドル円チャート)
2024年の最初の介入は、ゴールデンウィーク中に実施されました。日本国内は大型連休中で、市場参加者が比較的少ないタイミングだったこともあり、介入後はしばらく落ち着いた相場展開となりました。
しかし、6月中旬以降は再び円安が進行したため、7月11日に追加の介入が実施され、その後は円高基調が続く展開となりました。
過去の介入からわかること
2022年と2024年の為替介入を振り返ると、次のような特徴が見えてきます。
① 介入は1回で終わるのではなく、複数回に分けて実施される傾向があること
② 介入直後には、一時的に5~8円程度円高が進んだケースが見られたこと
③ 直近で急激な相場変動がなくても、介入が実施されることがあること
ドル円は163円台と約40年ぶりの高値圏で推移しており、いつ為替介入が実施されてもおかしくない状況です。過去の事例では、介入直後に5~8円程度円高方向へ動いたケースもありました。
介入による急激な値動きが想定外の出来事とならないよう、過去の事例を参考にしながら、あらかじめリスクを意識しておくことが大切ですね。
関連記事


