
皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
7月2日(木)、6月の雇用統計が発表されました。
今回発表された非農業部門雇用者数は、5.7万人の増加と市場予想の13万人の増加を下回る内容でしたが、皆さまはどのように捉えましたか?
市場予想を下回ったことを残念だと捉える人がいる一方で、4か月連続で雇用者数が増加した点を前向きに評価する人もいらっしゃいます。
今回は、グラフの種類によってデータの見え方が変わるというお話をしたいと思います。
次のグラフは、非農業部門雇用者数の前月比データを棒グラフで示したものです。
米・非農業部門雇用者数(棒グラフ)

ニュースサイトなどでよく見るのがこの形式のグラフです。
前の月と比べてどのくらい増減したのかを示しています。
このような前月比のデータは、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)など経済指標でよく採用されており、全体の数字が大きいデータにおいて、その方向性や勢いを判断する上で役立てられています。
投資の世界であれば、よく使われるのが、前日比や前月比です。
例えば日経平均株価では、「前日比5,000円高」「前日比3,000円安」と表現した方が、「60,000円から65,000円へ上昇した」と説明するよりも、値動きの大きさを直感的に把握しやすくなります。
先ほど示した「米・非農業部門雇用者数(棒グラフ)」であれば、3月以降、4か月連続して雇用者数が増えていることが瞬時に分かりますね。
ただ、このグラフでは分からないことがあります。それが、全体の雇用者数がどのように変化しているのかです。常に増加が続いているのであれば、増加傾向にあることが分かりますが、前月ごとの増減がプラスとマイナスを繰り返している場合は、全体として増加傾向なのか減少傾向なのかを直感的に把握しにくくなります。
そこで活用したいのが、ウォーターフォール型のグラフです。
次のグラフは、非農業部門雇用者数をウォーターフォール型で表示したものです。
米・非農業部門雇用者数(ウォーターフォール)

前月比の増減が連続して表示されるため、増加傾向にあるのか減少傾向にあるのかを直感的に捉えやすくなります。
2024年は増加が続き、2025年の雇用者数はほぼ停滞し、2026年3月以降は、増加基調へ戻りつつあるように見えます。
棒グラフとウォーターフォール、利用しているデータはどちらも同じですが、選択したグラフの形式によって見え方が変わってきます。
相場分析に限らず、情報を分析する際は、「どのようなグラフが使われているか」に注目してみると、新しい発見があるかもしれませんね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・米労働省
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