皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。
2週間に渡ったリオデジャネイロ オリンピックも閉会式を持って終了となります。
ずっと観戦・応援をしてきましたが、これで平穏な日々にまた戻るようです。
せっかくリオデジャネイロがあるブラジルでオリンピックがありましたので、最近ではあまり耳にしない「BRICs」について見てみたいと思います。
BRICsとは、2000年以降激しい経済発展を遂げている4カ国「ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)」の頭文字を取ったもので、ゴールドマンサックスのジム・オニール氏が投資家向けレポートで2001年に用いたことが由来とされています。当初はこの4カ国でしたが、その後“s”を南アフリカとた計5カ国をそのように呼ぶのが主流です。
2009年から毎年BRICsサミットが行われていますが、時間の経過とともに各国の状態もそれぞれ様変わりしてきてました。
GDPを見てみます。
表.GDP成長率(BRICs+日本)
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
ブラジル | 3.015 | 0.103 | -3.847 | -3.798 | -0.009 | 1.05 | 1.956 | 2.017 | 2.018 |
中国 | 7.7 | 7.3 | 6.9 | 6.49 | 6.2 | 6 | 6 | 6 | 6 |
インド | 6.639 | 7.244 | 7.336 | 7.454 | 7.494 | 7.598 | 7.69 | 7.68 | 7.787 |
ロシア | 1.279 | 0.747 | -3.746 | -1.849 | 0.812 | 1 | 1.5 | 1.5 | 1.5 |
南アフリカ | 2.212 | 1.549 | 1.283 | 0.612 | 1.206 | 2.063 | 2.4 | 2.4 | 2.4 |
日本 | 1.357 | -0.031 | 0.473 | 0.486 | -0.058 | 0.364 | 0.696 | 0.7 | 0.658 |
グラフ.GDP成長率(BRICs+日本)
※出典:International Monetary Fund, World Economic Outlook Database, April 2016
2000年代前半、リーマンショックで世界経済が低迷するまでの間、5カ国とも高い経済成長率を誇っていました。
特に中国の成長率は著しく15%近くの成長率だった年もあったくらいです。
明暗を分けることとなるのが2014年以降です。これまで高い成長率を誇っていたブラジルとロシアの成長率は減速し、2015年、2016年とマイナス成長になってしまいました。
これは2014年後半から始まった原油価格の下落が大いに関係しています。
資源大国であったロシアとブラジルは資源価格の下落によるダメージをストレートに受けました。
グラフで見る限り両国が受けたダメージはリーマンショックに次ぐダメージだったようです。
資源大国経済が低迷する中、好調なのが中国とインドです。特にインドはIMFの予測でも今後7%以上の成長率を維持するとの予測になっていますので、明暗がハッキリと別れた形となりました。
オリンピックの話をすれば、統計上、開催国の景気はの翌年悪くなることが多いようです。ブラジル経済が良くなるためには原油価格の上昇は必要要素の一つとなります。
なお、先週末、WTI原油は+0.30ドルの48.52ドルで終了しました。
原油価格は資源国の景気に直接影響を与えていますので、株式投資しかやらない方でもコモディティの価格を把握しておく必要がありそうです。。。。
それでは、今週もよろしくお願いします。
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