
皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
1月の消費者物価指数(CPI)が発表されました。前月比が0.2%の上昇、前年比が2.4%の上昇と事前予想を下回る結果となり、アメリカの物価上昇は徐々に落ち着いてきています。
それぞれの変動をグラフで確認してみます。
消費者物価指数(前月比)

出典:米労働省
2022年後半以降は、毎月0.2%から0.3%程度の増加で落ち着いており、過度な物価上昇や、デフレなど、異常な変化は起きていません。なお、昨年秋に起きた連邦政府の閉鎖の影響により、2025年10月と11月のデータはありません。
消費者物価指数(前年比)

出典:米労働省
前年同月比に関しても、2023年の後半以降、物価上昇速度は緩やかになってきており、ここ最近は、2%台半ばでの推移が続いています。
以前、お伝えしたように、基本的に中央銀行の政策金利は、テイラールールというルールに従って決められています。
簡易的な式は、次のとおりです。
名目金利 =インフレ率 + 定数
実際のインフレ率が想定しているインフレ率よりも高ければ名目金利を引き上げ、低ければ引き下げるという仕組みです。
ちなみにFRBが目標としているインフレ率は、「2%」であり、現在の物価水準はそれを上回っています。テイラールールどおりに名目金利を決めるのであれば、「引き上げる」というのが正しい選択になるはずです。ところが実際には、利下げへの期待が高まっており、ルールと矛盾しています。
将来の政策金利について、市場がどう判断しているかをよく表しているのが、米国債の利回りです。特に米国1年国債の利回りは、政策金利に先行して動く傾向があるため、数か月先の政策金利がどうなるのかを予測する上で役立つ指標です。
米国政策金利と1年国債、10年国債の利回り

青色のグラフが1年国債の利回りですが、直近の値は、3.45%でした。これは、政策金利の3.50%とほとんど変わらない数字ですので、この先の政策金利は、しばらくの間、「現状維持」が続くと判断しているようです。
今の市場動向をみると、政策金利の変化に期待してトレードすることは、あまりおススメできないと言えるでしょう。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
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