
皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
今週は、21日から23日にかけてアメリカ・ワイオミング州ジャクソンホールで開催される金融・経済シンポジウムに注目が集まっています。世界各国の中央銀行関係者や政策担当者が一堂に会するこの会議は「ジャクソンホール会議」と呼ばれ、毎年8月後半に開催されています。
市場は「9月のFOMCでアメリカの政策金利が引き下げられるのか」に関心を寄せており、その見通しを占う上でもパウエル議長の発言が注目されています。
以下のグラフは、アメリカの政策金利の推移を示したものです。
米国政策金利

直近の利下げは2024年9月、11月、12月の3回であり、2025年に入ってからは一度も政策金利の変更は行われていません。
昨年同様、年後半に利下げが行われるのであれば、9月・11月・12月と連続利下げが実施されても不思議ではありません。
現在の政策金利は 4.25%~4.50%。仮に0.25%の利下げが3回行われた場合でも 3.50%~3.75% 止まりであり、来年以降に追加利下げの余地を十分残した状態だといえます。
債券市場が見る政策金利の行方
では今後の政策金利について、債券市場はどう見ているのでしょうか。米国1年債利回りと10年債利回りの関係から確認してみます。
以下のグラフは、1年債利回りと10年債利回りを重ねて表示したものです。
短期債(1年)と長期債(10年)の利回り

(出所:TradingViewによる米国10年債利回りチャート)
・ 1年債利回り:3.91%
・10年債利回り:4.29%
現在は1年債より10年債の方が高い「順イールド」の状態です。
ただし、過去には両者が逆転する「逆イールド」の局面も見られました。直近では 2022年7月から2024年10月 にかけて逆イールドが続きました。
※一般に、短期債より長期債の利回りが高い状態を「順イールド」、その逆を「逆イールド」と呼びます。
過去の逆イールド発生時期
・2018年後半~2020年前半(コロナショック前)
・2006年前半~2007年後半(リーマンショック前)
・2000年前後(ITバブル崩壊前)
逆イールドの後に順イールドへ急転換する場面は、景気刺激策の実施を反映したものであり、必ずしも過度に懸念する必要はありません。
また一般的に、逆イールドが発生した後に順イールドが拡大する局面では景気後退(リセッション)が起きやすいといわれます。これは利下げの実施を反映している面が大きいため、その点も理解しておくことが重要です。
まとめ
2025年後半の政策金利がどう動くのか。
その行方を占う意味でも、ジャクソンホール会議での発言内容には引き続き注目していきたいですね。
※本コメントは執筆者個人の見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものではありません。ご了承ください。
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