
皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
週末、アメリカがイランの核施設にバンカーバスターを投下したとの報道があり、中東情勢の緊張が一気に高まりました。
日本からは7,000km以上も離れた場所での出来事ですが、決して対岸の火事ではありません。
皆さんは、日本がどこから石油を輸入しているかご存じでしょうか?
次のグラフは、石油連盟(https://www.paj.gr.jp/)が発表している「今日の石油産業」から、2023年度の原油輸入量を示したものです。
原油輸入量(2023年度)

※出典:石油連盟「今日の石油産業」(https://www.paj.gr.jp/)
日本の原油輸入の94.7%は中東からであり、特にアラブ首長国連邦(40.9%)とサウジアラビア(39.4%)が圧倒的な割合を占めています。この2カ国だけで、実に全体の80.3%にのぼります。
問題は、この2カ国の地理的位置です。
アラブ首長国連邦

サウジアラビア

両国ともペルシャ湾に面しており、海を挟んでイランと隣接しています。また、両国には米軍基地も存在しており、仮にイランがこれらを標的とした場合、ペルシャ湾の緊張は一気に高まる恐れがあります。
次の地図は、現在ペルシャ湾を航行している船舶の位置情報を示したものです。

(※2025/6/23 11:45現在)
赤いマークがタンカーを表しており、現在、非常に多くのタンカーがペルシャ湾を往来していることがわかります。
もう少し、広域で表示させてみます。

(※2025/6/23 11:45現在)
ペルシャ湾を出たタンカーは、2つのルートを形成しています。ひとつは日本、中国、韓国など東アジア方面へ向かうルート、もうひとつは紅海を経てスエズ運河を通り、地中海に抜けるルートです。
今回のイラン情勢の緊迫化により、ペルシャ湾、特にホルムズ海峡の安全性が脅かされ、航行が困難になる可能性があります。そうなれば、中東にエネルギー供給を依存しているアジア経済は深刻な打撃を受けることになります。
6月23日、イラン国営テレビは「国会がホルムズ海峡の封鎖を承認した」と報じました。もし実際に封鎖されれば、原油価格が急騰する可能性が高まります。
どういった結末を迎えるかは予測がつきませんが、日本で暮らす私たちにとっても、決して無関係ではない問題です。
原油の流通が滞ったとき、エネルギー価格が高騰したとき、私たちはどのような備えができるのか。
いま一度、考えておくべきタイミングかもしれません。
なお、当社では、原油先物取引や原油のCFD(差金決済取引)を取り扱っています。原油価格の上昇リスクに備えたい方は、ぜひご活用をご検討ください。
※本コメントは編集者個人の見解であり、内容を保証するものではありません。また、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。予めご了承ください。
参考文献
・AIS ライブ船舶マップ
・石油連盟
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