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アメリカの輸出入物価指数が今後のカギに

2025.03.24

皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。

輸出入物価指数(Import and Export Price Indexes)」をご存じでしょうか?

アメリカの労働省統計局が毎月発表している統計で、アメリカの輸入・輸出物価を指数化したものです。

これを見ることで、アメリカの輸入品、輸出品の価格がどのように変化しているのかを知ることができます。普段あまり注目される指標ではないため、フジトミ証券の経済カレンダーにも掲載されていませんが、トランプ関税が騒がれている今、関税が輸出入品価格にどう影響しているのかを知ることのできる重要な統計ですのでご紹介します。

アメリカ 輸入物価指数

出典:米労働省

アメリカ 輸出物価指数

出典:米労働省

最初に見たグラフが輸入物価指数、後から見たグラフが輸出物価指数です。いずれも2000年を100としています。

まず、輸入物価指数の推移ですが、リーマンショックが起きる直前(2008年)147.5まで上昇し、その後の17年間、120と150の間で推移しています。輸出に関しては、アフターコロナの影響で2022年に大きく上昇しましたが、それ以外の時期は、比較的落ち着いていることが確認できますね。

注目したいのが、ピンク色で塗った部分です。このピンク色の期間は、トランプ大統領の1期目に該当します。意外なことに、トランプ大統領1期目の輸出入物価の変動は他の時期と比べ、とても落ち着いたものでした。1期目といえば、中国との貿易戦争が繰り広げられていた印象が強いと思います。しかし、指数の動きからは、その影響を読み取ることはできません。現在もトランプ関税について、盛んに報道されていますが、実体経済に与える影響は、それほど大きくないのかもしれません。

まとめ

もし、トランプ関税による実体経済への影響が少ないのであれば、アメリカの景気後退は、まだまだ先になる可能性が高そうです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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