皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
昨日発表された1月のアメリカ消費者物価指数(CPI)は、前月比が0.5%のプラス、前年同月比が先月より0.1%ポイント高い3.0%のプラスでした。
変化を分かりやすくするため、グラフで確認します。
米消費者物価指数(前月比)
※出典:米労働省
前月比0.5%のプラスというのは、2023年8月以来の記録です。直近1年間の平均は、0.25%のプラスでしたので、平均を大きく上回る上昇でした。この上昇率が単月で終わってくれればさほど問題ありませんが、数か月連続してしまうとインフレが強まってしまうので注意が必要です。
米消費者物価指数(前年同月比)
※出典:米労働省
前年同月比は3.0%に達しました。2024年9月には2.4%まで低下していましたので5か月で0.6%ポイント上昇しました。この推移を見ると、物価は緩やかに上昇していると捉えられます。
1月24日のコラム「政策金利の0.25%引き上げと消費者物価指数」でも紹介しましたが、政策金利は、テイラールールを基本として決められています。
式: 名目金利 = インフレ率 + 定数
このルールで政策金利を決定するのであれば、インフレ率が目標金利を上回っていれば利上げが実施され、下回っていれば利下げが実施されます。
FOMCは、インフレ率2%を物価目標としていますので、現在の水準はやや高めだと判断されることになります。
現在、トランプ関税が話題になっていますが、関税は、輸入品価格を押し上げるため、更なる物価上昇を招く可能性が高まります。
2月以降、物価上昇が収まるのかどうか。
引き続き物価変動に注目したいと思います。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・米 労働省