皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
先週末、米国の雇用統計が発表されました。
1月の非農業部門雇用者数は前月比14.3万人増となり、市場予想の17.2万人増を下回る結果となりました。一方、失業率は前月より0.1ポイント低下し、4.0%となりました。
あまり注目されることはありませんが、毎年1月の雇用統計発表のタイミングで、過去の雇用統計データが改定されます。
以下の2つのグラフは、2024年の非農業部門雇用者数の推移を示したものです。1つ目は1月に発表されたデータを基に作成したもので、2つ目は今回(2月)発表された改定後のデータを基に作成しています。
非農業部門雇用者数(2025年1月発表データ)
※出典:米労働省
非農業部門雇用者数(2025年2月発表データ)
※出典:米労働省
2つのグラフを見比べてみると全体的に数値が引き下げられていること、11月、12月の数値が上方修正されていることに気が付きます。
1年間の平均と合計の変化は次のとおりでした
▼平均
・修正前 18.6万人
・修正後 16.6万人
▼合計
・修正前 2,232万人
・修正後 1,996万人
平均は2万人減少し、合計は23.6万人減少しました。
つまり、これまで発表していた数値は、実際の値よりも高いものだったということになる訳です。
今回の修正が、今後の金融政策や財政政策にどのように影響してくるのか。引き続きアメリカ政府機関の動向に注目です。
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・米・労働省